TOP MAGAZINE特集 ようこそ。楽園の隠れ家へタイで楽しむ愉悦の時間

ようこそ。楽園の隠れ家へタイで楽しむ愉悦の時間

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神秘の文化遺産に魅惑のスパ、食欲をそそるタイ料理に世界レベルのビーチリゾート。そんな魅力満載の国タイ王国で、あえて何もしない、じっくりと心をリフレッシュするためだけの、贅沢な時間を過ごしてみたい。
取材協力:タイ国政府観光庁

アンダマン海を望む森の中で極上の非日常を楽しむ

森に囲まれた隠れ家リゾートキーマラKEEMALA

世界中から観光客の集まるプーケットには、贅を尽くしたサービスを提供する五つ星のホテルが多数集まっている。この世界有数のリゾートアイランドで、極上のホテルサービスに癒される。そんな贅沢旅を楽しむために、今回選んだホテルが、2015年にオープンした「キーマラ」だ。

プーケット国際空港から車で約40分、カマラビーチを背にして丘陵地に建つキーマラ。今回、あえて人気のビーチエリアを離れ、この熱帯雨林に囲まれたキーマラを選んだのは、今、プーケットでもっとも注目されるホテルの一つであり、そのユニークなコンセプトと、タイの純国産高級リゾートという点が、より強い非日常感を楽しめそうだと感じたからだ。

海からの坂道を進んで5分ほどすると、古代的というか近未来的というか、なんとも不思議な造形の建物群があらわれる。それがキーマラだ。

キーマラの全38棟の客室は、想像上の4つの先住部族をイメージしてつくられており、その造形はまるで空想の世界にいるような、異空間的な雰囲気を楽しませてくれる。大地とのつながりを重視した大地族をイメージした「クレイ・プール・コテージ」は、1ベッドか2ベッドの部屋をチョイスできる。遊牧民族をイメージした「テント・プール・ヴィラ」は、「旅」がテーマの客室だ。贅沢な暮しを楽しんだ巣族をイメージした「バーズネスト・プール・ヴィラ」は、鳥の巣のような外観で185㎡の広さを誇る。

そして、宇宙を崇拝した空族をイメージする「ツリー・プール・ハウス」は、木に吊り下げられたようなもっとも印象的な造形のメゾネットタイプの客室だ。全ての客室はヴィラ形式でプライベートテラスとプールが付き、ベッドはキングサイズが備わる。ナチュラル素材とアースカラーで統一された室内は、調度品なども含めて五つ星の名に恥じない高級感ある徹底したつくりこみで、籠り旅への期待感を大いに高めてくれる。

オリジナリティあふれる4タイプの客室

紀元前 200年の、想像上のプーケット先住部族をイメージした、独創的な客室。上から、Rung-Nok 族(鳥の巣)「バーズネスト・プール・ヴィラ」、Khon-Jorn 族(さすらい)「テント・プール・ヴィラ」、Pa-Ta-Pea 族(大地)「クレイ・プール・コテージ」、そして右下の写真がWe-Ha 族(空)「ツリー・プール・ハウス」。

客室内は自然との調和を重視し、ローカルの資材が利用されており、自然の暖かみと高級感が調和している。プライバシーもしっかり確保され、リラックスできる空間だ。左上:「ツリー・プール・ハウス」 右下の写真「クレイ・プール・コテージ」、左下「テント・プール・ヴィラ」、右上「バーズネスト・プール・ヴィラ」

森の中に突如現れた集落のようなホテル、そんな非日常がキーマラの魅力だ。

濃厚なホスピタリティで時間を忘れて過ごす

森の中に突如現れた集落のようなホテル、そんな非日常がキーマラの魅力だ。

ホテルに籠る旅だから、サービスにはしっかりこだわりたい。まずは絶対に外せない料理だが、キーマラには終日営業のレストランがあり、ホリスティックとオーガニックにこだわったタイ料理や各国料理を好きな時間に楽しめる。味もボリュームも申し分なく、様々なリクエストにも対応してくれるので、日本食が恋しくなることもない。さらに、客室はもちろんホテル内の希望の場所で食事を用意してくれるサービスもあり、籠り旅が目的の旅行者には、何ともうれしいもてなしをしてくれる。

五つ星ホテルならではの、高級スパも体験しておきたい。キーマラには8つのトリートメントルームが用意されており、2500年の歴史を持つ伝統的なタイ古式マッサージから、アユルヴェータ、ビューティセラピー、アロマセラピー、スチームバスなどが楽しめる。スパに併設されたフィットネスセンターで、ジムやサウナと合わせて利用すれば、その爽快さと軽くなった身体に驚くはずだ。

スパ以外にも「ホリスティック ヘルス」のコンセプトで行われている健康志向のアクティビティもおすすめ だ。例えばヨガ、瞑想、ムーブメント・セラピー、エクササイズ、自然を楽しむジャングルトレックやビーチウォーク、太極拳などなど。ホテル内のオーガニックファームで栽培されたハーブや野菜を利用したクッキングクラスまで行われており、日替わりの多彩なプログラムで、滞在者を飽きさせない工夫が目白押しだ。

38棟というコンパクトなホテルだからこその、24時間の専任バトラーサービスや、14歳未満のお子さんが宿泊不可の条件など、大人が贅沢に過ごすためのサービスを徹底して提供してくれるキーマラ。慌ただしい日常から離れて、世界有数のビーチを望む森の中で自然に溶け込み過ごす時間は、日ごろパソコンやスマーフォンが手放せない人でも、それを持つことすら忘れてしまう時間になるに違いない。

日本と同じアジア圏ではあるが、東南アジアは意外と異国情緒強めで、現実逃避の旅にはもってこいだ。なかでもタイは、「微笑みの国」と言われるだけあって、出会う多くの人が笑顔で接してくれる。その些細だが気持ちの緩む瞬間の積み重ねは、心のリセットにジワリと効いてくる。限られた時間の旅だからこそ、そんなタイのリセット力を楽しんでみたい。

アルフレスコ(屋外)ダイニングが楽しめる「ザ・バー」では、アフタヌーンティーも楽しめ、夕方からはジャズの生演奏も行われている。

キーマラ内の各レストランでは、「ヘルシー・ビーイング・キュイジーヌ」のコンセプトで、なるべく手を加えない新鮮なもの、長寿のためのもの、時間をかけて調理されたものなどを選べる。グルテン・小麦・乳製品・砂糖などを使わない食事リクエスト可能だ。フィットネスセンターや日替わりの各種アクティビティは、籠り旅により充実した時間を提供してくれる。特にアクティビティでは、タイ文化を肌で感じられるプログラムも多く、かなり楽しめる。

キーマラのスパ「マラ・スパ」では、伝統的なヒーリング手法とキーマラスパ・チームによって考案された独自の手技を融合させて、頭、心、身体をストレスから解放してくれる。

Hotel Data

日常を抜け出して楽しみたい心洗われる、タイの極上ビーチリゾートホテル

アマンプリ/Amanpuri

アジアンリゾートを代表するホテルとして、常にその名前があがるアマンプリ。リゾートホテルのあり方に大きな影響を与えたともいわれるアマンプリには、利用者が好んで使う「アマンマジック」という言葉がある。それは、このホテルのロケーションのすばらしさ、施設の豪華さ、そして、滞在者の気持ちを一歩先まわりするような、ハッと驚く極上のサービスで、チェックアウト時には次の滞在予約を入れてしまうという、アマンプリの魅力を表現したものだ。その魅力を、ぜひ味わってみてほしい。
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amanpuri

シックス・センシズ・ヤオノイ/Six Senses Yao Noi

多数の奇岩が海から突き出した、地球の奇跡ともいえる風景をもつバンガー湾 ヤオノイ島のビーチリゾート。海を臨むマングローブに囲まれたトレッキングロードから、美しいエメラルドグリーンの海が見えてくる瞬間、一生の思い出ができるはず。敷地内に畑やエッグファームがあり、新鮮な食材をふんだんに使って提供されるオーガニックイタリアンはぜひ堪能してみてほしい。プーケット国際空港からホテルへ直行するヘリコプターを利用すれば、最高の非日常を楽しめる。
http://jp.sixsenses.com/resorts/yao-noi/destination

ラヤバディ・クラビ/Rayavadee,Krabi

クラビの中心部、プラナン半島の海洋国立公園内に位置し、自然との共存のため木を一本も切らずに建てられた、自然に溶け込むように佇むホテル。「天から贈られた立地」といわれる三方をビーチに囲まれたロケーションで、唯一のアクセス手段はボートのみ。日常の喧騒から離れて非日常を楽しむには最適な環境だろう。洞窟内にあるレストラン『グロット』では、その神秘的なシチュエーションと合わせて、日中とサンセットで全く異なる眺めを楽しめる。タイの素晴らしい大自然を堪能できる隠れ家ホテルだ。
http://www.rayavadee.com/ja/

スリパンワ/SriPanwa

プーケット南東先端、パンワ岬に位置し、プーケットでもっとも優れたロケーションといわれる紺碧の海を見下ろす丘の上に立つホテル。部屋からはもちろん、敷地内各所から望むパンワ半島のサンセットは、まるで絵画から切り取ったような美しさだ。そして、このホテルを訪れたならぜひ『世界で一番スタイリッシュなルーフトップバー』と言われるBaba Nest(ババ・ネスト)へ。アンダマン海に浮かぶ島々を360度のパノラマビューで眺めながら、カクテルやワインで極上の時間が過ごせるはずだ。
http://www.sripanwa.com/ja

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※2021年11月30日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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