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睡眠を改善して パフォーマンスアップ

ISSUED | 2018.05

 

「睡眠負債」という言葉の流行で、今や健康関連情報のトレンドワードになっている「睡眠」だが、睡眠不足をはじめ、私たち日本人は睡眠への不満率が非常に高い国民だといわれている。
快眠を得ることで、人はより高いパフォーマンスを発揮できる。そんな研究結果も出てきている今、私たちは睡眠についてもっと理解を深め、睡眠力を高めていく必要があると思う。

睡眠を改善してパフォーマンスアップ 世界でも低水準な日本人の睡眠事情

INTERVIEW

睡眠改善インストラクター・睡眠健康指導士 上級

お話をうかがったのは
國井 修さん

睡眠のプロとして、快眠のためのセミナーや講演会、快眠グッズの開発など、睡眠に関する様々な活動をおこなっている。快適な眠りを提案する上質睡眠専門店「オルハ」立ち上げ責任者として、お客様へのコンサルティングやサポートにも従事。

日本人の半数近くが睡眠不足という現実

みなさんはどの程度自分の睡眠に満足しているだろうか? 昨年来「睡眠負債」という言葉が話題となり、睡眠に関心を持たれている方は多いと思う。しかし、世界的にみると日本は、「不眠大国」といわれるほど睡眠に対して意識が低いとされているのだ。OECD(経済協力開発機構)が2009年に発表した加盟国の平均睡眠時間調査によると、日本は7時間50分でワースト2位の短さで、2014年の調査ではさらに7分短くなっているそうだ。その実情は成人の約4割が6時間未満という睡眠不足の状態で、年々悪化の傾向にあるという。睡眠不足は作業効率の低下や事故、病気などさまざまなマイナス要因につながり、その経済損失は3兆円を超えるともいわれる。では、いったい何時間眠れば最適なのか。そんな睡眠に関する疑問を、「睡眠改善インストラクター」「睡眠健康指導士 上級」という二つの資格を持つ睡眠のプロ、國井修さんにうかがってみた。

「最適な睡眠時間は人によって異なりますが、7時間から8時間眠る習慣があれば、大抵の方は昼間に眠くなることなく過ごせるはずです。翌日に眠くならない睡眠時間が、その方の最適な時間ということだと思います。  睡眠は質も大事なのですが、絶対量(時間)を確保できていないと、1日のパフォーマンスが低下してしまいます。例えば、アメリカの大学の研究では、6時間の睡眠を1週間続けると、身体機能は1日の徹夜と同レベルに低下するという結果が出ています。また、平均睡眠時間が6時間半ほどのバスケットボール選手11人に、8時間半の睡眠を約5週間続けさせたところ、シュートの成功率が約9%向上したというデータもあります。

人は睡眠によって、疲れや体内の老廃物を除去し、細胞の修復・回復を行っています。充分な睡眠が取れない状態では、この身体の活性化が充分に行われず、生活習慣病や認知症などの罹患リスクにつながることが分かってきています。睡眠にはま だ解明されていない点も多いのですが、私たちはもっと睡眠に興味を持って、睡眠が私たちに与える影響をしっかり理解していけば、より快適な毎日を過ごせるようになると私は思っています」。

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