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都会を 抜け出せ!グランピングでパワーチャージ

ISSUED | 2018.10

 

Glamorous Camping;in autumn & winter   Text_KUMIKO ASAOKA

都会を抜け出せ!

多忙な毎日を過ごしていると、どうしても自然と触れ合う時間は限られてしまう。
しかし、自然はストレスを軽減してくれたり、脳波・精神を安定させてくれたりと、私たちに多くの恩恵をもたらしてくれるもの。草木の香り、澄んだ空気、水辺のマイナスイオン、心地良く吹く風のゆらぎ。人はもともと自然の中に暮らし進化してきたから、自然の力をいかすようにカラダができているのだ。

今、グランピングがますます注目されている。キャンプは面倒で苦手…。そんな方にも楽しめるグランピングは、気軽に自然の持つ力を享受できる、自然不足の都会人が積極的に楽しむべき新たな外遊びのスタイルだ。ちょっと最近弱っているかな…。そんな時には、グランピングに出かけて、自然の力でパワーチャージを!

21世紀の進化形外遊び秋冬こそグランピングを楽しもう

秋からグランピングは本番。アウトドア初心者には防寒対策などハードルの高い季節だが、充実した設備やプロのアドバイスで、大自然とふれあう感動がグッと身近になるはず。引き締まった空気、澄み切った夜空。この時期だからこその自然の恵みを、注目のグランピングスポットで楽しんでみよう。



【グランピングの定義】

 グランピングという言葉は“グラマラス”と“キャンピング”を掛け合わせた造語だ。ただ単に自然を楽しむだけのキャンプではなく、“グラマラス”という言葉そのものに表されるように、魅力的でワクワクするような内容でなくてはならないのだ。

 そもそもグランピングのルーツ自体が魅力的だ。数ある中の一説だが、19世紀から20世紀初頭にかけて、欧米のハイソサエティたちがアフリカの大自然での休暇をダイナミックに楽しむために、テントにダブルベッドや高級家具などを設えて、専属シェフやバトラーを帯同させ、アフリカの大地の真っただ中でも日常生活の延長のようなステイを楽しんだという。グランピングの原型は、そんな彼ら上流階級の豪勢なキャンプスタイルにあると言われる。それだけに、大自然の中に暮らす不便さと“間に合わせ”的な概念を一切排除し、衣食住においてほぼ日常に劣らぬ豊かさや快適性を享受できる環境を作り出すことに意義があるのだろう。

 日本でも2010年頃から次第にグランピングという言葉が口にされるようになり、今や日本全国、多種多様な施設が誕生している。

 大自然に限りなく近づくことを目的としながらも、全サービス付き、そして、快適な寝具で身体を休め、プロが仕込む料理に舌鼓を打つ――。どの施設も“グラマラス”さに磨きをかけたさまざまなコンセプトを打ち出し、自然と一体化するワクワク感で世の人々を大いに沸かせている。今やグランピングは、大人の外遊びに欠かせない存在になっているのだ。

01 日本初のグランピングリゾート 星のや富士
Yamanashi / Fujikawaguchiko

標高900m、赤松生い茂る天空の森にたたずむ“クラウドテラス”が遊びのフィールド。人々に温もりを与えるキャンプファイアーの炎に、誰しもがそこから離れがたいほどに吸い寄せられてゆく。まるで魔法のようだ。

天空の森で達人に出会う

 河口湖畔の丘陵にたたずむ40室の洗練されたキャビン。白を基調としたシンプルでやさしい空間は、目前に広がる静謐な情景と、森に差し込むたおやかな木漏れ日に穏やかに調和する。

 キャビンから眺める雄大な湖の光景にしばし別れを告げ、矢印が導く“天空の森”へ向かってひたすら足を進める。

 もう湖も見えない深いマツ林の中。標高900mの天空の森を闊歩する元気の良い木こりたち、いや“グランピングマスター”たちに出会う。

ゴージャスなアウトドア体験をナビゲートしてくれる彼ら「星のや富士」の誇り高きプロのスタッフたちは、しかし、ここでは良き友人として、ゲスト一人ひとりのグランピング体験を心からサポートしてくれる強い味方だ。薪割り、燻製づくり、早朝の湖上カヌー体験に樹海ネイチャーツアー。真摯にグランピングの魅力を追求し続ける達人たちが、それぞれの楽しみ方と極意を惜しみなく伝授してくれるのだ。


キャビンの敷地の3分の1はテラスリビングとして設定されている。快適に、心静かに自然と一体化できる最高の空間だ。


キャビンは、自然をより身近に感じられるよう過剰な設備を排除しながらも、抜群の機能性と安らぎを与えてくれる上質な空間だ。もちろんテレビもない。心洗われるような空間でおのずと自然と一体化している自分を感じるに違いない。

大人の食育~ジビエ体験

 「星のや富士」がこの秋、満を持して贈るグランピング・アクティビティの中でも、大人世代を魅了してやまないのが“狩猟体験ツアー”だろう。

 狩猟が解禁される秋冬は、富士山麓の深い森のあちらこちらで様々なドラマが繰り広げられる。そんな猟師と獣たちの壮絶な闘いの現場から、獣たちが高貴で滋味深い味わいを醸し、人々の口に運ばれるまでの一連の流れを“大人の食育”として実際に体験することができるのだ。夜、森の中のレストランで供されるワイルドで贅沢な料理の醍醐味に高揚しながらも、自然界の命を頂くことの尊さを心から実感できるのも「星のや富士」ならではの滞在の魅力の一つだ。

 五つ星ホテルも適わないほどの情熱と真心のこもった最高のもてなしを享受できるユニークなアウトドア体験。
人と人との関わり、人と生き物との関わり、人と大自然との関わり――ここでの滞在を経験したら、自分自身を取り巻くすべてのコトやモノに心から感謝をせずにいられなくなるに違いない。


秋は最もジビエがおいしい季節だ。脂ののった肉を地元の猟師たちのワイルドな食生活から学び最高の食材や調理法で楽しむ「ジビエ(狩猟肉)ディナー」。“進化系猟師メシ”と言ったところだろうか。秋のメインは、イノシシをすき焼き風で。他、鹿のモツ煮など、全6品(一日6組限定。要予約)。


木漏れ日に抱かれてアカマツの林で一休み。グランピング感あふれる情景に大人もワクワクしてしまう。

星のや富士

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408

1室1泊45,000円~(食事別/税・サービス料込)

お問い合せ:0570-073-066(星のや総合予約 9:00~20:00)

URL:https://hoshinoya.com/




02 東京発、世界一美しいアウトドアフィールド Circus Outdoor TOKYO
Tokyo / Okutama

テントエリアは奥多摩湖を見渡せる傾斜地に広がる。移動サーカスのテント小屋をイメージしたステイ空間は、リアルでファンタジーあふれるワクワク感に満ちている。

何もしない時間へと誘う幻想的空間

 今年3月、東京・奥多摩の国立自然公園の中に誕生した常設グランピング施設「Circus Outdoor TOKYO」。

 奥多摩湖を見渡す傾斜地にたたずむ一群のユニークな施設は、いまだ知られざるこの地の美しさを存分に堪能できるよう綿密なランドスケープ設計がなされている。東京の西の森の中で、普段の生活では決して実現できないような未知の体験ができてしまうのだ。

 何も考えずにソファーにもたれながら、ゆったりと美しい湖を眺めるひととき――。

 秘密の森に出現した5つのテントにはユニークなストーリーがある。

 イメージされたのは移動サーカスのテント小屋。花形の上級クルーや団長など、サーカス団のメンバーたちの控室や衣裳部屋、そしてVIP客用の迎賓室と、それぞれが置かれた境遇や趣向に合わせ細部に至るまで凝った設えがなされている(空間のあちらこちらにあしらわれたサーカスクルーたちの小道具にもぜひ注目されたし!)。

 非日常感とリアルな世界が同居する何とも不思議なシチュエーション。時空間を超えて、密やかな大自然の幻想的世界へと誘われる童話のようなファンタジー。そんなグラマラスな時の過ごし方もまた、グランピングの醍醐味といえるだろう。

 レストラン“OTTO”のシェフとスタッフは、サーカス一座とともに世界を旅するお抱え料理チーム。どんな過酷な環境でも常に最高の食事を提供するスペシャリストたちだ。彼らもまたサーカスクルーたちの様にいつでもゲストを楽しませてくれる。

 快適性と幻想的なワクワク感を思う存分に楽しめる「Circus OutdoorTOKYO」。グラマラスな時を思う存分遊び、洒落る。ぜひ、週末の予定に加えてみたいものだ。


ヴィンテージ感で統一されたテント内の設えは、グランピングのルーツを継承するトラディショナルな香りに満ちている。



旅をしながら修行を積んだ腕利きシェフの供する料理は、世界中から集められた珍しい食材と地元の素材をふんだんに生かしたストーリー性あふれる絶品の品々だ。

Circus Outdoor TOKYO

住所:東京都西多摩郡奥多摩町川野290-1

1名 59,400円~162,000円(ディナー・税込)

URL:www.circusoutdoor.com

Instagram:https://instagram.com/circusoutdoor

mail:info@circusoutdoor.com




03 海辺のグランピングの魅力を味わう snow peak glamping 京急観音崎
Kanagawa / Yokosuka

さえぎるものの無い壮大な青の情景は、昼も夜も穏やかな表情を見せる。波の響きに静かに耳を傾ける喜びに浸れる最高のロケーションだ。

都会的に洗練されたグランピング

 一面に広がる穏やかな海の情景。都心から約1時間半の距離とは思えないほどの壮大なパノラマが目前に広がる。

昨年6月にオープンした「snow peak glamping京急観音崎」は、歴史ある観音崎京急ホテルの最も眺めの良い場所にある。

 由緒あるホテルとアウトドア用品の老舗メーカー、スノーピークが手を携え、実現した常設のグランピング場。その完璧なロケーションもさることながら、両社のノウハウと実績が生かされた施設ならではのきめ細やかなサービスやディテールへのこだわりに心躍らされるに違いない。

 重箱ならぬ“住箱-JYUBAKO-”と名付けられた3棟のモバイルハウスは、建築家隈研吾氏とスノーピークのコラボレーションによるこだわりの住空間だ。木の温もりあふれるコンパクトで機能的なハウスは、東京湾を吹き抜けるたおやかな潮風を身体いっぱいに感じられるよう開放的なつくりになっている。

 朝目覚めると目に飛び込んでくるのは一枚の鮮やかなブルーの絵。シモンズ製のこの上ないラグジュアリーなベッドから眺める穏やかな海の光景は、しばしアウトドア施設であることを完全に忘れてしまいそうだ。

 アクティブに過ごしたかったら、海岸線をサイクリングしたり、かの有名な灯台を目指して観音崎公園を散策したりと、気が赴くままに土地の魅力を堪能できるのも嬉しい。

 歴史、アクティビティ、本物のホテルライクなサービスと、三拍子の魅力が加わったsnow peak glamping京急観音崎。自然とのふれあいという魅力を超えた都会的グランピングの醍醐味がそこにある。


シモンズ製のラグジュアリーなキングサイズベッドで快適な眠りを。朝日とともに、美しい一枚の絵が幸福な一日を予感させる。


シーサイドグランピングを楽しむために作られたこだわりの住空間。 開放的なつくりが海との一体感を誘う。


洗練されたデザインのグッズがいやが上にもラグジュアリーなキャンプ気分を盛り上げてくれる。

snow peak glamping 京急観音崎

住所:神奈川県横須賀市走水2-1157-2

1室1泊2食付50,000円~(税・サービス料込)
※土曜・祝前日・ハイシーズンは別料金設定

TEL:046-841-2525(予約受付時間 9:00~18:00)

URL:http://www.kannon-kqh.co.jp/lp/glamping/

END

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