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【インタビュー】小曽根真

ISSUED | 2020.04

“共存というコラボ”で世界へ
日本を代表するジャズピアニストの小曽根真さん。
自身が率いるビッグバンドが15周年を迎えた今思うリーダー論、
そして未来について伺った。

 ジャズピアニストとして活躍し、世界的ミュージシャンとの共演のほか、近年はクラシックにも本格的に取り組むなど、日本の音楽シーンを牽引してきた小曽根真さん。15人のトップミュージシャンと結成したビッグバンド「ノー・ネーム・ホーシズ」のリーダーでもある。
「基本的には、リーダーもメンバーもイコールのレベルで仕事をしています。全員がリーダーを務められるくらいのビジョンを持つミュージシャンなので、すぐ自分の居場所を認識して最適な音を奏でようとしてくれます。もちろん意見の相違や議論は生じますが、最終的なビジョンは同じ。音楽の場合、音を奏でてみればすぐに答えが分かるので、“まずはやってみよう”というスタイルです。僕はピアノで作曲するので他の楽器で表現することが難しい場合も多いんですが、メンバーたちは『ホント遠慮しないよね!』なんて文句を言いながらもやってくれます」
 これは、15人のメンバーと築き上げてきた愛情と確固たる信頼関係があるからだろう。
「メンバーとは昔から大家族のような関係。メンバーの子どもが小さい頃はコンサートの楽屋をキッズルームにして、それぞれがソロパートを演奏する姿を見せたりしていました。僕もそうやって育ったし、親の仕事を子どもに見せておくことは大切だと思うから。そして忘れてはいけないのが妻の力。女性は男性には見えない部分が見えるようで(笑)、メンバーの微妙な体調の変化や、直接僕に言えないことなど、細かいところを助けくれます。妻にもメンバーにもサポートしてもらい、僕は自由に曲が書けるんです」
 結成15周年記念の全国ツアーの見どころ、ますますパワフルな小曽根さんが描く未来を聞いてみた。
「超絶的なテクニックを持つ20歳のギタリスト、山岸竜之介を迎えたツアーは“ロックでジャズをサンドイッチする”感じ。ロックとジャズの共存を楽しんでいただきたいです。すでに始めていることですが、ビッグバンドで演奏している自分の曲をフルオーケストラで演奏して、世界中の方たちに聴いてもらいたい。そこで何かを感じていただけたらうれしいですね」
 音楽のジャンルにとらわれず融合ではない“共存というコラボレーション”で、国や人種まで越えた活躍に注目したい。

Photographs_HISHO HAMAGAMI. Text_YUKI KATORI.


PROFILE

小曽根真

1961年生まれ、兵庫県出身。1983年にバークリー音楽大学のジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。2003年 グラミー賞ノミネート。以降、チック・コリア、ゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリスら世界的なトッププレイヤーと共演するなどジャズの最前線で活躍。近年はクラシックにも本格的に取り組み、ジャンルやスタイル、国境を越えて幅広く活躍している。2018年には紫綬褒章を受章。

INFORMATION

小曽根真が率いる15人のビッグバンドの15周年
小曽根真 featuring No Name Horses 『Until We Vanish15×15』
発売中
CD:UCCJ-2175 3,300円・税込み Verve/Universal Music

TOKYO JAZZ+plusほか全国でツアー開催!5/23(土) TOKYO JAZZ +plus(NHKホール)
5/26(火) 神奈川/鎌倉芸術館 大ホール
5/28(木) 大阪/フェニーチェ堺 大ホール
5/29(金) 福井/ハーモニーホールふくい
5/30(土) 奈良/大和高田さざんかホール
5/31(日) 三重/三重県文化会館
6/3(水) 山口/山口市民会館
6/4(木) 大分/iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
6/5(金) 福岡/宗像ユリックス イベントホール
6/6(土) 兵庫/姫路市文化センター大ホール
6/7(日) 広島/東広島芸術文化ホール くらら
詳細:https://makotoozone.com/nnh/
※公演開催の有無につきましては、各地公演先のホームページ等もご確認の上、お出かけくださいますようお願いいたします。


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