ツワモノ

前原光榮商店 ソリッドブラック(ヒッコリー)

ISSUED | 2020.06

4分野の匠の手で作られる一生手放せない傘

 昭和23年に台東区 三筋で創業し、皇室御用達ブランドとしての歴史もある「前原光榮商店」の傘。時の流れに色褪せていくライセンス商品の一過性で移り気な感動とは相反して、月日が経っても“時代遅れ”とは言われない職人たちの手が随所に入っているのが最大の魅力だ。
 創業者の前原光榮氏が大切にしていること。それは、「傘」という文字の中に4つある「人」は、生地・骨・手元・加工の4つのプロセスを受け持つ匠の数を表し、すべての匠が融合を重んじたものづくりに徹した時に初めて納得のいく1本の「傘」が完成するということ。特に生地の裁断縫製に関しては、傘の出来栄えを左右する最も重要な技術とされている。たとえ、高品質の生地・骨・手元を擁しても、傘の裁断縫製において数ミリの誤差が生じるだけで、傘を広げた時の張りや音、フォルムに影響を及ぼし、決して美しい傘には仕上がらないのだと言う。
 中でも16本骨傘の美しさは格別で、開いた時に周りが思わず見とれてしまうほど。この「ソリッドブラック」も前原光榮商店を代表する16本骨傘の一つだ。ゆがみの少ない小幅ジャガードの生地を裁断・縫製し、16本の骨組みに丁寧に張り巡らせている。傘を開閉させるロクロの滑りも滑らかで、ロクロの終着点で開ききった時の“ぱんっ”という重厚感ある鈍い音こそ、この傘がいかに上質かを示しているようにも思える。満足感は開いた時のみならず、傘を閉じた時にも感じられる。縁のシルエットの美しさ、耐久性に優れたアセテートを採用した石突、さらに手元の素材の種類も自分好みに選べるというのだから、感動もひとしお。
 傘は常に傍らにおき、日々をともに過ごすアイテム。だからこそ、実用性だけでなく「装い」を意識した“ホンモノ”を手にしてほしい。

Photographs_HIDE NOGATA.

前原光榮商店 ソリッドブラック(ヒッコリー)
42,900円(税込)
前原光榮商店
TEL:0120-63-2288
URL:https://maehara.co.jp/

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