2週間以上を海外で暮らすスタイル「ロングステイ」。リタイア後のシニアを中心に注目されているライフスタイルだ。 ステイ先として多くの日本人に支持されているのが、ここマレーシア。 暮らすほどに心地よさが増していくマレーシアで、人生をより一層楽しもうではないか。
ロングステイ希望国10年連続No.1※の国「マレーシア」へ
ロングステイ先として根強い人気を誇る国、マレーシア。その魅力とは?※ロングステイ財団調べ『ロングステイ希望国2015』より
進化し続ける世界遺産の街
コロニアル調の建物と、マレー、中国、インド式の建物が融合した町並みは、文化・貿易の交流 地として栄えた当時を物語る。アートの街としても進化するジョージタウンはマレーシアのホットスポット。
日本から約7時間。東南アジアの中心に位置する国、マレーシア。イスラム教という宗教がありつつも、中国、マレー、インド、西 洋、古きも新しきもすべてが混じり合う多民族国家。何かしらの秩序を守りながらバランスを保っているこの国にどんなわくわくが待っているのか、期待が高まる。まず訪れるべきは、リゾートアイランド「ペナン」。かつてはビーチリゾートのイメージが強かったが、2008年にジョージタウン一帯が世界文化遺産に登録され、現在〝アートの街〞として変身中。壁や道路脇、路地裏の民家まで、街のあらゆるものを使って表現された18のウォールアートと52のワイヤーアートが隠れている。点在するノスタルジックなショップハウスを利用したスタイリッシュなカフェや雑貨店も増加し、欧米やアジア諸国の若者にも人気の街になりつつある。
古き良き時代を感じるオールドタウン
映画「セカンドバージン」のロケ地にも選ばれたマレーシア第3の都市。石灰岩の岩山に囲まれた幻想的な風景と、コロニアル調の街並みが残るノスタルジックな雰囲気に魅了される。
まだあまり知られていないマレーシアを求めるなら「イポー」は外せない。英国統治時代の文化を色濃く残すレトロで愛らしい街並みは歩いているだけでも十分に楽しい。またイポーはグルメの街としても有名。クアラルンプールや空港でも見かける「OLD TOWN WHITECOFFEE」の本店もここにある。ガイドブックにもほとんど載っていない穴場だ。
マレーシア最大の高原リゾート
松本清張著「熱い絹」にも描かれたタイのシルク王、ジム・トンプソン失踪の謎でその名を知られることになった。イギリスの植民地総督が避暑地として利用したことから、英国文化が色濃く残る。
そしてもう一つ、高原リゾート「キャメロン・ハイランド」にも滞在しておこう。茶畑が広がる丘陵地は、常夏のマレーシアの中でも涼しく別荘地として活用されている。ゴルフやトレッキング、バード・ウォッチング、テニスなど、アクティブに過ごせるのも魅力的だ。
活気に溢れるパワフルな 国際都市
猛スピードで開発が進むKL。様々な文化をミックスした新旧のカルチャーで賑わい、ハングリーに生きるローカルの活気に溢れる。おしゃれなKLっ子のライフスタイルを堪能しよう。
いよいよマレーシアの首都・クアラルンプールへ。シンボルのツインタワー、モスク、屋台街のどこを見ても人々の活気に満ち溢れたパワフルな街だ。東京とほぼ変わらない生活環境でロングステイをしている日本人の多くが、ここクアラルンプールを選択しているというのも頷ける。
マレーシアの起源を語る悠久の古都
ペナン島・ジョージタウンと共にマレーシア初の世界文化遺産として登録されたマラッカ。ヨーロッパの影響を受けた街並みと、地元マレーとの融合で生まれた特有の文化が残る。
マレーシアの文化と歴史を味わうなら「マラッカ」がおすすめだ。1400年代にマレーシア初となる王朝が誕生し、貿易の要所として繁栄。その後400年以上にわたり、ポルトガル、オランダ、イギリスとヨーロッパの列強に支配された。独特の文化を育む古都は、世界遺産の地として旅行者に愛されている。
表情豊かなマレーシアの生活に慣れてきたならば、英語を学んだり、地元でボランティア活動に参加したり、ローカルライフにどっぷり浸かってみるのもいいだろう。日本では感じられない空気や景色が人生を豊かにしてくれるに違いない。
さあ、マレーシア・ロングステイの旅へ出かけよう。
旅とは違う“暮らす楽しみ”。ロングステイの醍醐味だ。
Malaysia Column 華やかな「プラナカン」の世界
プラナカンとは、15世紀に中国からマレー半島に移住した中国人の子孫のこと。「海峡植民地」としてイギリスがマレー半島を支配していた時代に、貿易やゴム・プランテーションなどのビジネスで富を築いていた。そして現地で暮らす女性と結婚し、独自の文化を育んだ。マレーシアを訪れたなら、ぜひ現地の文化にも触れてみたい。