正統派の日本料理にこだわり素材の美味しさを追求する
「旬華 なか村」の中村俊徳さんからバトンを受け継いだのは西麻布の和食店「西麻布野口」の野口正太朗さん。 誠実に料理と向き合う姿勢から、日本料理への敬愛が伝わる。
Photographs_MASAMI OHIRA.
以前の修業先でご一緒した野口さんは、若いながら確かな技術をお持ちです。料理のジャンルは違いますが常に情報交換をしています。
旬華 なか村 |東日本橋 中村 俊徳さんより
Profile
野口 正太朗さん
神奈川県出身。高校卒業後、銀座の「鮨からく」で修行を開始。「銀座小十」、神宮前「割烹 樋口」などの名店で腕を磨き、2022年1月に「西麻布野口」をオープン。
乃木坂駅から徒歩約9分、路地の一角に凛と佇む日本料理店がある。2022年1月11日にオープンした「西麻布野口」だ。店主の野口さんは33歳という若さながら、「銀座小十」、「割烹 樋口」などの名店で腕を磨いた新進気鋭の料理人だ。
野口さんが日々大事にしているのは「誠実に料理をする」こと。それゆえ、調理はもちろん素材の仕込みから丁寧に行うことを心掛けている。「最近では和食店でも、昔ながらの炊き合わせを出すお店が減っています。しかし、私自身が日本食好きということもあり、素材を生かした伝統的な和食を大切にしていきたいと考えています」。
そんな野口さんが提供するのは、旬の食材にこだわった月替わりの「おまかせコース」だ。先付からデザートまで全13~14品を提供する。「お客様が” 食べ疲れ”しないよう、個々の料理を際立たせるのではなく、トータルでご満足いただけるようなバランスに気を配っています」。
料理に合わせるお酒は、厳選した日本酒を10~15種類用意。さらにワインクーラーも備え、赤・白ともにグラスで提供する。高級和食店でも定番になりつつある2回交替制ではないため、食後も時間を気にすることなく料理や美酒の余韻に浸れる。
1日8名限定とあって予約で埋まる日も多いが、先々の案内は1ヶ月先までと決めている。「食べたいと思った時に来ていただけるお店でありたいんです。ご年配の方はもちろんのこと、若い方にも気軽に足を運んで頂きたいですね」との言葉通り、最近では若い世代の客も増えているという。誠実な仕事ぶりが詰まった日本料理と旨い酒を心ゆくまで愉しめる場所だ
RESTAURANT INFO店舗情報
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西麻布野口
(にしあざぶのぐち/乃木坂)住所: 東京都港区西麻布1-10-16 ロイヤルビル102
▶︎MAP電話番号: 03-5414-5570 営業時間: 18:00~23:00 ※18:00一斉スタート、
19:00以降の場合は要問合せ休業日: 不定休 料金: ディナー25,000円より
(税・サ込)