生産者との『縁』を大切に 自由な発想で生み出す料理の数々
目黒の「タイ料理 みもっと」のみもっとさんからバトンを受け継いだのは白金台の「kermistokyo」の並木康伸さん。
生産者の思いを受け継ぎ、素材の良さを活かす料理の数々を提供する。
Text_SAYAKA NAGASHIMA. Photographs_YASUHIRO TAKEDA.
その日の食材で毎日メニューが変わっていく kermistokyoさんのスタイルは、何度訪れても楽しく、ワクワクすること間違いなしです!
タイ料理 みもっと|目黒 みもっとさんより
Profile
並木康伸さん
都内のフレンチレストランで修行を積んだ後、国内外を旅しながらポップアップレストランを開催。2022年に「kermistokyo」をオープン。旅を通じて出会った生産者から届く食材を使った、ジャンルレス&フリースタイルなメニューを特徴とする。
旅するように生きる。気忙しい日々を過ごす現代人にとっては憧れともいえるこのテーマを体現するレストランがある。2022年5月、白金台にオープンした「kermistokyo(ケルミストウキョウ)」だ。
店名の「kermis」はオランダ語で「移動遊園地」を意味する。
「元々旅が好きで、妻と約4年間にわたり海外を含めて転々としながら、行く先々でポップアップレストランを開いていました。そのコンセプトから、この店名にしたんです」と教えてくれたのは、シェフの並木康伸さんだ。
しかしコロナ禍で思うように移動ができなくなったことから、新たな試みとして店を構えることを決意した。そこで重視したのは、これまでに育んだ人々との「縁」だ。
「旅先で数多くの生産者さんや器の作家さん、日本酒の蔵元さんなどと出会い、素晴らしい食材や作品が数多くあることを知りました。自分が店を構えるなら、それらのご縁を繋げるような店にしたいと思ったんです」
並木さんの料理は素材の良さを第一に考えた、ジャンルにとらわれないフリースタイルだ。
「届いた素材を見てから料理を考えるため、コース内容はその日に決めています。これまでに訪れたさまざまな国や地方で出会った料理や調味料などを取り入れながら、過度な味付けや盛り付けをせず、食材が一番美味しくなるようシンプルな調理を心がけています」
食材のほか、お酒や器などもこれまでに縁のあった人々の手によるものにこだわっている。
今後も人とのつながりを大切に、新たな展開にも意欲的だ。
「先日もこの店で出会った方とのご縁で、オーストラリアでポップアップレストランを開いてきました。2024年も、さまざまな方々と一緒にコラボレーションをしていきたいです」
現在の店舗も数年後には取り壊しが確定しているため、あくまで期間限定だ。新たな地に旅立ってしまう前に、美味しさの遊園地に足を運んでおきたい。
RESTAURANT INFO店舗情報
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kermistokyo
(けるみすとうきょう/白金台)住所: 東京都港区白金6-2-4
ナザレハイツ西館 1F ▶︎MAP電話番号: 080-9067-9887 営業時間: 18:00~と19:00~の完全予約制、バータイムもあり 休業日: 不定休 料金: コース14,300円( 税込・サ別)
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●ご利用期限2024年6月30日(日)迄
※除外日あり、お飲み物代及びサービス料10%は含まれません
ご希望の方は下記応募フォームからご応募ください。
応募締切2024年2月4日(日)迄