いい食材を使い焼き立て・出来立てを提供するこだわり
「Chartro」の鈴木真太郎さんからバトンを受け継いだのは広尾に店を構える「Restaurant OKADA」の岡田宏さん。“おいしいものには必ず理由がある”という。
Photographs_KIYOSHI TSUZUKI
Profile
岡田 宏
辻調理専門学校(大阪)卒業後、同フランス校へ。アルザスの三ツ星レストランで修業。帰国後、西麻布・軽井沢のレストランでシェフからマンツーマンでフランス料理を教わり、ソムリエ資格も取得。24歳で再びフランスへ。ブルゴーニュのレストラン、ワイナリー、パリのビストロでの4年半のフランス修業の後、帰国。八丁堀、広尾のフランス料理店シェフを経て、2011年2月に「Restaurant OKADA」をオープン。
プロの料理人はいい食材を集中して調理するもの
広尾駅から徒歩3分、広尾散歩通り商店街の突き当たりを曲がってすぐの場所に、知る人ぞ知るフランス料理の名店「Restaurant OKADA」がある。4年半のフランス滞在でフランス料理とワインを学んだシェフ・岡田宏さんの、日本人ならではのフランス料理が人気だ。
食材にこだわり、日本のいいもの、生産者が丹精込めて作った食材を使いたいと、シェフ自らが食材を求めて産地に出向く。「おいしいものには必ず理由がある。思いやストーリーを知りたいから、生産者の方と話したり食べたりする。そうすると食材への思い入れが生まれるから愛着もわき、無駄にしたくないと思いますね」。
もう一つのこだわりが「集中」。スタッフにも常に意識づける。「集中は気持ち一つ、原価タダでできる努力。有名人でも評論家でも一般の方でも、同じようにおいしい料理を提供したい。料理は毎日がチャレンジで、毎日が勝負です」。
日々進化を断言するシェフ本気の料理に期待
「小学生の時に見様見真似で作った料理を家族が喜んで食べてくれた。その頃から料理はいいなと思った」という岡田さん。
中高校生時代に、有名シェフが出演するテレビ番組を見て「どうやって作るのかまったくわからないから興味を持った」のがフランス料理だという。高校卒業後、料理の専門学校に入学、1年後、フランス校へ。しかし、最初のフランス留学は言葉の壁、料理のレベルの違いなど、挫折の連続だった。リベンジを誓った二度目のフランス修業では休みのたびにワイナリーを訪ねテイスティングを繰り返すうち、「ワインの作り手の気持ちを知りたい」とワイナリーで働くことに。そして、帰国時、「自分が東京で出来る事は何か?」と考え抜いた結果、選んだのが料理人の道だった。
同店のメニューは毎日変わる。「おすすめの料理は毎日違うもの。今日は昨日よりもっとおいしい料理を作りたい」と話す岡田さんの料理は、間違いなく日々進化している。
RESTAURANT INFO 店舗情報
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Restaurant OKADA (れすとらん おかだ/広尾)
住所: 渋谷区広尾5-17-11 アーパス広尾1F▶︎MAP 電話番号: 03-5475-1521 営業時間: 平日18:00~23:00(L.O.)、 土曜・祝日12:00~14:00(L.O.)、18:00~22:00(L.O.)、 日曜12:00~14:00(L.O.)、18:00~21:00(L.O.) 定休日: 月曜定休