とっておきの寛ぎ空間で舌も心も満足させる食べ応えあるフレンチを
「立呑 さか月」の坂下俊さんからバトンを受け継いだのは武蔵小山に店を構える「Le Bois」の森野太介さん。伝統的なフレンチを、カジュアルなビストロスタイルで提供する。
Words_TOMOMI KATO / Photographs_KIYOSHI TSUZUKI
Profile
森野 太介
中学生のとき、有名シェフが出演するテレビ番組を見てフランス料理に興味を持つように。専門学校を卒業後、銀座の老舗フレンチレストランなどで修業を積み、一つ星フレンチではスーシェフを務める。その後、目黒の和創作料理店を経て、2013年11月、武蔵小山に「Le Bois」をオープンした。
武蔵小山駅東口から伸びる パルム商店街の中に、ひっそりと佇むフレンチビストロ「Le Bois」。「最低限一人で切り盛りできる店にしたかった」というオーナーシェフ森野さんの言葉通り、テーブル4卓、カウンター4席というこぢんまりとした空間が心地いい。店内には常連客から贈られた絵手紙が飾られ、アットホームな温かさが漂う。
森野さんは老舗フレンチレストランなどで修業を積んだ後、6年前にここ「Le Bois」をオープンした。店の雰囲気はカジュアルだが、伝統的なフレンチをベースにした料理の味は折り紙付きだ。中でもぜひ味わいたいのが肉料理。看板メニューの仔羊背肉のローストをはじめ、ソーセージやベーコンなどのシャルキュトリーも自家製だ。ボリュームのある料理も多く、何人かでワイワイ取り分けるのも楽しい。
「肉をしっとりと柔らかく仕上げるには、低温でじっくり火入れすることが大切。とくに鹿などのジビエは肉の状態や硬さがその都度違うので、最適な火入れ加減を見極めなければいけません。そこが面白さであり、難しさでもありますね」
森野さんは、修業時代に教えられた「自分の家族に出すつもりで料理をつくる」という言葉を今も大切に守っている。シンプルで繊細な味付けだけに、食材選びにも妥協はしない。
「メニューを考えるのも、まずは〝素材ありき〞。肉料理はもちろん、野菜や魚など、季節ごとの旬の味も楽しんでいただきたいと思います」
気の置けない友人や家族と過ごすも良し、一人でふらりと立ち寄るも良し。「肩の力を抜いてお酒と美味しい料理をゆっくりと味わいたい」というときに訪れたい店だ。
RESTAURANT INFO 店舗情報
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Le Bois (る ぼあ/武蔵小山)
住所: 品川区小山4-3-6▶︎MAP 電話番号: 03-6426-6671 営業時間: 18:00~25:00(L.O.24:00) 定休日: 水曜日・第2火曜日