仏料理の技と心を継ぐ日本洋食の草分け
「Shojin 宗胡」の野村大輔さんからバトンを受け継いだのは、銀座の洋食店「銀座 みかわや」の渡仲晋平さん。受け継がれてきた技と誇りを胸に、老舗の暖簾を守り続ける。
Text_SAYAKA NAGASHIMA. Photographs_MASAMI OHIRA.
亡き祖母が愛した、思い出のお店です。伝統ある洋食の味を、4代目の晋平さんが朗らかなお人柄とともに守り続けています。
「shojin 宗胡」|野村大輔さんより
Profile
渡仲晋平さん
神奈川県生まれ。「銀座 みかわや」初代を祖父、三代目を父に持つ。大学中退後、食品関連企業で経験を積み、33歳で退職。2016年に株式会社三河屋へ入社し、接客から店の運営まで幅広く携わる。父の後を継いで四代目となり、2024年に代表取締役に就任。
本物だけが生き残る街・銀座で、139年の歴史を刻む洋食の老舗「銀座 みかわや」。横浜・ホテルニューグランド初代料理長の流れをくむフランス料理の〝技と心〞を受け継ぎ、日本洋食の文化を育んできた店だ。
「当店では『最高のサービス』と『最高の料理』の提供を使命としています」
そう語るのは、4代目店主の渡仲晋平さんだ。同店を営む家に生まれながらも、大学中退後は米穀会社で工場勤務や営業、店舗運営などに約10年携わり、その後家業に入った。
渡仲さんがサービス面で重視するのは、コミュニケーションの質だ。
「スタッフ同士が円滑にコミュニケーションを取ることが、的確なサービスにつながるだけでなく、店に明るい雰囲気をもたらし、お客様にとっても心地よい空間を生むと考えています」
料理においては、初代が遺したメニューを守るため、効率が優先される現代にあっても手間を惜しまず、受け継いできた技と真心を込めて一皿を仕立てる。加えて、素材についても極力国産を選んでいるという。
「国内でもいいものは数多く作られていますから、味を大きく損なわないのであれば、そうした食材を積極的に取り入れていきたいと思っています。前職では生産者の方々の苦労を見てきました。店は自分たちだけで成り立つものではなく、仕入れ先や働く仲間、お客様がいて初めて続けていけるものです。だからこそ、これからも〝三方よし〞を意識していきたいです」
そして今、渡仲さんが見据えるのは日本洋食の世界発信だ。
「海外の方に日本洋食が知られていない中で、私たちはそれをけん引する立場にあると思っています。たとえ私たちが失敗したとしても、後に続く店のために〝露払い〞として先陣を切らなきゃいけない。それも責任の一つだと考えています」
RESTAURANT INFO店舗情報

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銀座 みかわや
(ぎんざ みかわや/銀座)電話番号: 03-3561-2006
交通: 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅より徒歩2分 住所: 東京都中央区銀座4-7-12 銀座三越新館 1F
▶︎MAP営業時間: 11:00-21:00(L.O.20:00) 休業日: 年末年始 ※サービス料10%