全ての人へ均一の素材を提供するため自らが厳選した和牛を手切りし美味しさの限界に挑戦する焼肉店。
「てんぷら 前平」の前平智一さんからバトンを受け継いだのは市ヶ谷の「炭火焼肉なかはら」の中原健太郎さん。焼肉に変革を起こす職人のこだわりに目が離せない。
Profile
中原健太郎
奥様のご実家であった三ノ輪の「炭火焼七輪」を15年前に継ぐことになり、独学で仕入れから肉質の見極め、調理法を習得。人気店に成長させ、4年前に市ヶ谷へ移転し「炭火焼なかはら」に。
人気店を引き継ぎ新なチャレンジへ向けて
市ヶ谷駅から、麹町への坂を登った場所に建つビルに「炭火焼肉なかはら」はある。扉が開いてすぐに目に入る、大きな窓からの夜景が美しい。
店内には、窓際に丸テーブル席、ボックス席、長テーブル席、個室と様々なタイプの席が用意されている。
テーブルに設置され、一般的な焼肉店のイメージとは一線を画す、洗練された雰囲気が漂う。
「前の店(三ノ輪の「炭火焼七輪」)も、お客様に好評でしたが、設備や立地の問題もあり移転を考えていた折、こちらに声をかけていただきました。
海外からのお客様も多かったので千代田区という立地は申し分なく、『炭火焼肉なかはら』として再出発しました」。
『七輪』時代から、「全てのお客様に同じの満足感を味わって欲しい」と構想を練っていたという中原さん。
試行錯誤を経てついに、焼肉店としてはめずらしいコースメニューという独自のスタイルを作り上げた。
「こだわり」と「やさしさ」溢れる素材への想い
「最高のサーロインが一番欲しかった」と中原さんは言う。
「でも部位ごとに仕入れると、お客様全員に同じ質のものは提供できない。
その時『牛一頭を仕入れてみないか』と勧められました」。
一頭買いする事により、厳選した希少部位も手に入るようになった。
次に中原さんが考えたのは、フレッシュな肉をいかに鮮度を保ち提供するか。
結果、冷凍はせず、手切りで余計な熱を与えない方法に行きついた。
「手切りをすることによって、どのお客様にも同じクオリティの肉をご提供できます。
メニューは『おまかせ』のみです。これは私が尊敬する『すし匠』さんから学び、前菜・肉・つまみ・肉と続く皆様に同じ素材を出すコースです。
テンポを付けると、フロアにいらっしゃるお客様全員の、次は何だろうというワクワク感が伝わってきます。それが嬉しいですね」。
RESTAURANT INFO
店舗情報
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炭火焼肉 なかはら (すみびやきにくなかはら/市ヶ谷)
住所: 千代田区六番町4-3 GEMS市ヶ谷9F ▶︎MAP 電話番号: 03-6261-2987 営業時間: 平日:一部 18:00〜/二部 20:30〜
土日祝:一部 17:00〜/二部 19:30〜定休日: 水曜日