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自転車ワクワク生活のススメ

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自転車ワクワク生活のススメ

気軽な移動手段としてだけでなく、ペダルを漕ぐほどに身体は躍動し、爽快なワクワク感が得られる自転車。街中からちょっと離れた郊外まで、大人が手軽に始められるスポーツとして、進化した最新の自転車で出かけてみてはいかがだろうか。

Photographs_NORICHIYO YAMAKI. Shutterstock.com. Edit&Words_POW-DER. Illustrations_MASARU OTSUKA.

健康& 気分転換したいなら自転車が一番!

全身の筋肉をまんべんなく鍛えることができ、また気分転換にも手軽に効果を発揮する自転車。そんな自転車の魅力について、スポーツライドを推奨するサイクリング評論家の平本雅典さんに伺った。

サイクリング評論家
平本雅典 さん

「1日に120km以上走るロングライドは大人の自転車冒険」と、その楽しさを推奨する『自転車百哩走大王』の代表。また、(一社)日本サイクルツーリズム推奨協会(JCTA)アドバイザー、神奈川県サイクリング協会理事でもある。

自転車は筋力アップとダイエットに効果的

 ロードバイクで1日120㎞以上をさらりとこなし、ロングライドの魅力とともに自転車に乗ることの意義を広める活動をしている平本さん。そこでまず〝自転車に乗ることのメリット〞について伺った。

「なにより自転車に乗ると健康になります! 自転車は非常に効率的な有酸素運動ですから、ダイエット効果が著しいんです。ロングライドを習慣的にこなすと、みるみるスマートになりますよ。ツールドフランスなどに出ているロードバイクの選手達って、みんな驚くほど引き締まった身体をしていますから。それに、急な峠道を登るヒルクライムは、下半身を中心に全身の筋肉をまんべんなく鍛えることができますし、心肺機能も大幅にアップします」と自転車の効能を話す平本さん。

 自転車は太腿や脹脛ばかり太くなると思われがちだが、実は背筋や腹筋なども使う全身運動。しかも骨盤の中にある腸腰筋といった、普段の生活では負荷がかからない体幹を積極的に動かして、効率よく鍛えることができるのだ。それでいて、ランニングより膝や足首の関節への負担が軽いというメリットもある。ランニングは着地の度に下半身の関節に、体重の3〜4倍の衝撃が加わるのに対し、自転車のペダルを漕ぐ限り、膝や足首への負荷は体重以下。特に中高年におすすめする理由だ。


自転車で急な峠道を登ったり平地をダッシュしたりすることで、太腿や脹脛を中心に全身の筋肉を鍛えることができる。しかも有酸素運動なので心肺機能の向上と、ダイエット効果も期待できるのだ。

心がリラックスして若さもキープできる!


サイクリングに出かけて、美しい風景に出会えば気分爽快!仕事や対人関係のストレスが解放され、心がリフレッシュするのも、自転車の魅力の一つと言える。

「本格的なロードレーサーの必要はなく、MTB(マウンテンバイク)やミニベロ(小径タイヤ自転車)で街中や川沿いのサイクリングロードをマイペースに走っても良いんですよ。時速20㎞/h前後で走ると良いでしょう。すると、適度なスピードで風景が移り変わることで、心がリラックスすると言われています。また、タイヤとフレームを通じて伝わる路面からの振動は、筋肉や脳をほぐすマッサージ効果があるそうです」と、自転車の効果効能を次々にリストアップする平本さん。

 さらにはダウンヒルのハイスピードがもたらす快感は、ドーパミンやエンドルフィンといった快楽物質の分泌を促進。すなわち〝若さ〞をキープするメリットもあるらしい。

「ひとりで走るのも良いですが、友達やチームで走るのもおすすめです。お互いのペースを気遣って走ることで、協調性を養うことができます。そうして繋がった仲間って、仕事とかではなかなか得ることができませんから」と語る。また、最後に「交通法規を守りマナーよく走って、事故やトラブルを防いでください」とも。以上のアドバイスを守って、楽しい自転車ライフを送っていただきたい。


自転車は生活に身近な乗り物だが、自由気ままに風を受けながら走ることによって、“いつもとは違う日常”を発見できる。

厳選! おすすめスポーツバイク

星の数ほどあるスポーツバイク。その中でも今おすすめなのは、電動モーターが漕ぐ力をアシストする「e-Bike」と、本格スポーツサイクリスト御用達のカーボンバイクだ。注目の8台をここで紹介しよう。

電動アシストバイクとカーボン製バイク

スポーツバイクと言っても多種多様だが、中でも注目度が高い2つのタイプをピックアップ。

 まずは、ここ最近バッテリーと電動ユニットが格段に進化した電動自転車、通称「e-Bike」だ。航続距離が大幅に伸び、発進〜加速がとてもスムーズになった。しかも軽量化が進み、外観がスタイリッシュになったこともあり、世界中で人気急騰中なのだ。

 もう一つはF1やジェット戦闘機の素材としても用いられているカーボンを使ったスポーツバイク。軽量かつ高剛性、そして衝撃吸収性に優れたカーボン製バイクは、それこそ市街地から郊外まで疾走したいアスリート派にはうってつけだ。

自転車の新しいカタチ「e-Bike」 BESV

電動アシスト自転車先進国のヨーロッパで、革新的なデザイン、高い走行性能、直感的でシンプルな操作性などで、次世代の「e-Bike」として人気急上昇中。なかでもBESVのバイクがイチ押しだ。
お問い合わせ:BESV JAPAN
https://besv.jp/contact/

アクティブ派なら LX1
  • 近未来的なフォルムが街中の視線を独り占め
    BESVのオリジナルアルゴリズムテクノロジーを搭載した、高度なパワードライブシステムが自慢の次世代型バイク。4つの走行モードの切り替えで、効率良く走ることが可能。また、スマートフォンアプリとの連携システムによって、その走行状況を確認&保存することができる。
    車両本体価格 43万7800円

  • プレミアムソニー®のバッテリーは信頼性が高く、かつ長寿命。約4.5時間の充電で、85kmの航続を可能にしている。

オールラウンダーなら TRS2 XC
  • オン&オフロードのどちらも楽々走破!
    凸凹の急坂を登ることが多いMTBにこそ、僅かな踏力で進むことができる電動アシストがありがたい。太いタイヤとフロントサスペンションを装備したTRS2 XCなら、意外と段差の多い街中も楽々。しかも140kmの航続距離のおかげで、郊外のフィールドも楽しむことができる。
    車両本体価格 39万6000円

  • シマノの10段変速ギアと、SLX油圧ディスクブレーキを搭載。オンロードもオフロードも軽快に走ることができる。

シティクルージングなら PSF1
  • クルマに積んで郊外でサイクリング!
    リジッドフォーク・アルミフレームで軽量化を図りながら、リアサスペンションによって快適な走行性も実現。また、リアフレームとフロントフォーク、ハンドルを折りたたむことで、フレーム本来の剛性を保ちつつ、コンパクトに収納することができる特性も見逃せない。
    車両本体価格 25万9500円

  • コンパクトなサイズ(840×770×340mm)に折りたたむことができるので、クルマや電車を使ったローカルライドができる。

アスリート派なら JR1
  • 週末のロングライドも電動で気軽に楽しめる!
    余裕のキャパシティを持つバッテリーを15.7kgという軽量アルミフレームに搭載し、航続距離100kmを可能とした電動アシストロードバイク 。ファンライドはもちろん、本格的なロングライドも楽しむことができる。また、フルカラー液晶ディスプレイで走行状況を確認できる。
    車両本体価格 30万3600円

  • 変速パーツなどはシマノ製を、前後ブレーキには安定性の高い油圧ディスクブレーキを採用。スポーティな走りを満喫できる。

スポーツ性重視のカーボンバイク DE ROSA

ツールドフランスなどで戦うプロ選手も利用する最先端のカーボン製バイクなら、イタリアの名門ブランド「デローザ」がおすすめだ。入門用からプロユースまで幅広くモデルが用意されている。
お問い合わせ:日直商会
https://www.derosa.jp

新しモノ好きなら Metaomrphosis
  • 情報感度が高い人にぜひ乗って欲しい!
    完成車両価格 74万8000円
    競技志向が強いデローザのラインナップの中では、特殊なベルトドライブ内装8段変速のスポーツユーティリティーバイク。フラットバーの「Urban」に乗って街を颯爽と走れば、何物にも似ることのない斬新で躍動的なデザインに街中の視線が釘付けになるのは間違いない。

楽ちんライドなら IDOL
  • 日本各地の名所巡りに最適なモデル
    完成車価格 47万3000円
    イタリアの名選手ステファノ・ガルッゼリとともに一時代を築いたIDOL。高い負荷に耐える剛性感と疲れにくい乗り心地が自慢のバイクは、街乗りからロングまで対応する。このIDOLで「瀬戸内しまなみ海道」や「富士山一周」といった、人気のロングコースを走ってはいかが!?

デザイン重視なら SK pininfarina
  • ため息が出るほど美しいフォルム
    フレーム価格 49万5000円
    フェラーリなどを手掛けるトリノのカロッツェリア「ピニンファリーナ」とコラボした名車。欧州最大の風洞実験室で磨き上げられたフォルムは、空気抵抗が低いだけでなく、極め付けに美しい! これぞ徹底的にデザインにこだわる、デローザ の真髄を象徴した1台だ。

本格アスリートなら KING Disc Custom
  • スピードを極める人はKINGに乗るべし!
    フレーム価格102万3000円
    2001年にデビューして以来、ブランドのフラッグシップモデルとして君臨しているKING。2020年からはディスクブレーキが追加され、制動力が大幅にアップしている。脚力と心肺機能に自信があり、ゆくゆくは競技会で表彰台に上ろうとしている人に、このKINGをすすめたい。

※価格はすべて税込です。

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※2022年6月16日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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