TOP MAGAZINE特集 週末リセットを叶える名湯のある宿

週末リセットを叶える
名湯のある宿

KANAYA RESORT HAKONE

週末の限られた時間で心を解きほぐすなら、
1泊2日の温泉旅へ。今回はアクセスもよく、
名湯を誇る関東近郊のハイクラスな宿をご紹介。
湯けむりの静寂に身を委ね、
心と身体を深く整える至福のひとときを。

Edit&Word_ NOBUYUKI YAMAHA. IKUMI UENO. KANTA KOSUGI(effect).

栃木/那須

那須別邸 回なすべってい かい

那須別邸 回

一棟独立の客室「其の十」の露天風呂。テラスの先に広がる森の葉音に耳を傾けながら入浴でき、心静かなひとときを過ごせる

皇室に愛された名湯と出合う宿

那須温泉郷の歴史は西暦630年に始まったとされ、1400年以上にわたり黒羽藩主・大関氏や乃木希典将軍など数多くの名士が訪れてきた。中でも標高1300mに源泉を持つ大丸温泉は、御用邸にも引き湯される由緒ある名湯。その湯を湛える「那須別邸 回」は、那須連山の麓に静かに佇む全10室の宿だ。また、那須に根差した宿として、客室には土地の素材を取り入れ、温もりと機能性が同居した心地よい設えとなっている。すべての部屋に温泉で満たされた浴槽を備え、そこから眺める雄大な自然は圧巻だ。その景色や湯からもこの宿が那須へ寄せる深い愛が静かに伝わってくる。

  • 広大な2000坪の敷地に佇む、和の設えが趣深い入口。那須塩原駅から車で30分、最寄りのバス停から徒歩5分とアクセスも良好

    広大な2000坪の敷地に佇む、和の設えが趣深い入口。那須塩原駅から車で30分、最寄りのバス停から徒歩5分とアクセスも良好

  • 「其の十」は広さ130㎡、リビングに和室と寝室を備える最高級グレードの客室。内風呂と露天風呂、サウナ付きで自由な滞在を

    「其の十」は広さ130㎡、リビングに和室と寝室を備える最高級グレードの客室。内風呂と露天風呂、サウナ付きで自由な滞在を

  • とちぎ和牛や鮎など那須の恵みを生かした山里懐石料理。深いつながりを持つ地元生産者から仕入れた良質な素材を使用している

    とちぎ和牛や鮎など那須の恵みを生かした山里懐石料理。深いつながりを持つ地元生産者から仕入れた良質な素材を使用している

那須別邸 回

1泊125,220円~
其の十/2名1室1名、税・サービス料・入湯税込、夕・朝食付き

住所: 栃木県那須郡那須町湯本206
電話番号: 0287-76-3180


千葉/館山

百年古民家 Auberge 季の音ひゃくねんこみんか おーべるじゅ ときのね

百年古民家 Auberge 季の音

特別室「季の風雅」は、たてやま温泉露天風呂、サウナ、水風呂完備。和の意匠が施された優雅な庭園をどこからでも望める

温泉と食に満たされる 館山の里で贅に憩う

宿泊施設付きのレストランを指す「オーベルジュ」。その名を冠した「百年古民家 Auberge 季の音」は、日本でも有数の美食宿だ。食の宝庫である館山でとれた四季折々の魚介や農産物に、全国各地の特選食材を組み合わせた日本料理は、何ものにも代えがたい食体験を提供する。加えて、この宿は格別な温泉でもてなす。たてやま温泉の源泉から引いた湯で満たされた露天風呂を、趣の異なる6室すべてに用意。目の前に自分だけの庭園が広がる演出に魅せられたリピーターも少なくない。また、築120年の古民家を改修した館内は歴史を感じさせ、旅人を郷愁に誘う空間だ。

  • 「百年古民家Auberge 季の音」はレストランを前身に持つ旅館。館山駅から車で10分とアクセス良好で、周辺は日本の原風景が広がる

    「百年古民家 Auberge 季の音」はレストランを前身に持つ旅館。館山駅から車で10分とアクセス良好で、周辺は日本の原風景が広がる

  • 最もラグジュアリーな客室「季の風雅」はテラスを除き約80㎡。リビングルームに寝室2室を備え二家族での利用にも適する

    最もラグジュアリーな客室「季の風雅」はテラスを除き約80㎡。リビングルームに寝室2室を備え二家族での利用にも適する

百年古民家 Auberge 季の音

1泊 44,700円~
季の風雅/4名1室1名、税・サービス料込、入湯税別、夕・朝食付き

住所: 千葉県館山市山本695-1
電話番号: 0470-28-5567


神奈川/箱根

箱根強羅 白檀はこねごうら びゃくだん

箱根強羅 白檀

苔庭を配した雑木の日本庭園と箱根連山の借景を眺めながら入浴できる半露天の大浴場。湯船には自家源泉を贅沢にかけ流している

名匠が手がけた箱根の自然に溶け合う宿

明治時代から箱根十七湯の一つとして発展してきた温泉地、箱根強羅。その山間3700坪の広大な敷地に佇むのが、2016年開業の旅館「箱根強羅 白檀」だ。敷地内には、打撲や冷え性などに効能があるという黄金に輝く自家源泉を有する。その湯は、自然石を配した大浴場と、すべての客室に備えられた箱根連山を望む露天風呂に満たされ、至極の癒しをもたらしてくれる。建物は日本近代建築を代表する林 昌二氏がデザイン。落葉樹の雑木に囲まれた立地を活かし、自然を大胆に取り込んだ意匠が旅の非日常感を盛り上げてくれる。季節ごとに異なる景観を眺めに何度も訪れたくなる宿だ。

  • 「箱根強羅 白檀」で最も広い110㎡の客室「仭(Jin)」。広々とした露天風呂や趣あふれる和室、大型ソファが極上の安らぎを約束する

    「箱根強羅 白檀」で最も広い110㎡の客室「仭(Jin)」。広々とした露天風呂や趣あふれる和室、大型ソファが極上の安らぎを約束する

  • スイート客室「萬(Man)」の源泉かけ流し露天風呂。デッキのチェアに身を預け、箱根の自然を望みながら湯上りの時間を過ごせる

    スイート客室「萬(Man)」の源泉かけ流し露天風呂。デッキのチェアに身を預け、箱根の自然を望みながら湯上りの時間を過ごせる

  • 地元の真鶴や箱根など海と山の食材を中心に、四季の味覚を贅沢に盛り込んだ懐石料理。常に旬を提供するため献立を年10回程度変更する

    地元の真鶴や箱根など海と山の食材を中心に、四季の味覚を贅沢に盛り込んだ懐石料理。常に旬を提供するため献立を年10回程度変更する

箱根強羅 白檀

1泊 72,600円~
萬(Man)/2名1室1名、税・サービス料込、入湯税別、夕・朝食付き

住所: 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297-5
電話番号: 0460-87-0010


静岡/伊豆

おちあいろうおちあいろう

おちあいろう

2025年9月から男女入れ替わり風呂に変わった「星の湯」。サウナが新設されたことで、より快適なひとときを過ごせるようになった

明治の美に充ちた有形文化財の湯宿

旅慣れた大人さえも虜にする、圧倒的な建築美の宿「おちあいろう」。明治7年、紫檀などの銘木で建てられた登録有形文化財で、特に数寄屋造りの客室棟「眠雲亭(みんうんてい)」は悠久の時を感じさせる。約4000坪の敷地に客室はわずか16室と1棟で、その一部に露天風呂を用意。「美肌の湯」と称される硫酸塩泉の名湯は「天狗の湯」をはじめとする3種類の湯処で、源泉かけ流しをゆったり愉しめる。さらに、2本の川が合流する岬に建つこの宿には、火照った身体を川で冷やす「川辺のサウナ」も。伊豆の自然に抱かれた立地ならではの、格別の安らぎを体験できる。

  • 野趣にあふれる「天狗の湯」の洞窟風呂はリニューアルで開放感が高まった。渓流のせせらぎが静謐なひとときを演出する

    野趣にあふれる「天狗の湯」の洞窟風呂はリニューアルで開放感が高まった。渓流のせせらぎが静謐なひとときを演出する

  • 2025年9月にサーマルスプリング(水着着用プール)へ生まれ変わった「天狗の湯」の露天風呂。伊豆の山々を望む湯浴みが心地よい

    2025年9月にサーマルスプリング(水着着用プール)へ生まれ変わった「天狗の湯」の露天風呂。伊豆の山々を望む湯浴みが心地よい

  • 田山花袋や川端康成など数多くの文人墨客に愛されてきた「おちあいろう」。創業当初は「眠雲楼(みんうんろう)」と称されていた

    田山花袋や川端康成など数多くの文人墨客に愛されてきた「おちあいろう」。創業当初は「眠雲楼(みんうんろう)」と称されていた

  • 眠雲亭の1階客室「浮舟」は敷地内の庭園に面し、春には桜の巨木から舞い散る花吹雪による幻想的な風景を眺められる

    眠雲亭の1階客室「浮舟」は敷地内の庭園に面し、春には桜の巨木から舞い散る花吹雪による幻想的な風景を眺められる

おちあいろう

1泊 172,000円~
浮舟/2名1室、税・サービス料・入湯税込、夕・朝食付き

住所: 静岡県伊豆市湯ケ島1887-1
電話番号: 0558-85-0014


東京/銀座

ふふ 東京 銀座ふふ とうきょう ぎんざ

ふふ東京銀座

「プレミアムスイート」の内風呂。日本の伝統美と現代的デザインが調和した端正な空間

都心で浸かる熱海温泉の新たな愉悦

思い立ったその日に温泉を愉しむ贅沢を叶えるのは、2025年11月開業の「ふふ 東京 銀座」だ。銀座一丁目に建つラグジュアリーホテルで、34室すべてに熱海から運ばれた天然温泉の客室風呂を設置。徳川家康が湯治に訪れるほど愛した名湯を都心のプライベート空間で堪能できる。湯で身体を整えたあとは12階の日本料理「銀座がゆう」へ。個室で味わう旬の恵みで五感を満たしたい。館内には漆の金箔豆皿づくり体験などアクティビティも充実。日本のものづくり文化に触れて過ごすのもまた一興だ。癒しと刺激に浸る宿泊は、自分を見つめ直す旅人の新たな一歩を誘う。

  • 最高級の「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。二部屋を繋げると約50畳の大広間に

    最高級の「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。二部屋を繋げると約50畳の大広間に

  • 刻一刻と変わる銀座の空を眺めながら足湯に浸かれるルーフトップラウンジ「ゆそら」

    刻一刻と変わる銀座の空を眺めながら足湯に浸かれるルーフトップラウンジ「ゆそら」

ふふ 東京 銀座

1泊 251,900円~
プレミアムスイート/2名1室、税・サービス料込、入湯宿泊税別、夕・朝食付き

住所: 東京都中央区銀座1-7-10ヒューリック銀座ビル
電話番号: 0570-0117-22


神奈川/箱根

KANAYA RESORT HAKONEかなや りぞーと はこね

KANAYA RESORT HAKONE

客室の浴槽には最高級天然石を使用。洗練されたデザインが湯浴みの心地よさを高める

伝統と革新が調和する歴史ある名宿

日本最古のリゾートホテルをルーツに、創業者のジョン・カナヤが愛した森の別邸として箱根に誕生。日本のホテル近代化を牽引した同氏の精神を受け継ぎ、伝統と革新が調和した滞在を提供する。箱根の山々を望む源泉かけ流しの露天風呂を備えた客室もあり、その湯船には古来から美肌や疲労回復によいとされる「天然の療養温泉」こと大涌谷系温泉が引かれている。名湯に身を委ねれば、日々の疲れはほどけ美肌と健康へと導かれていく。宿泊中の食事はメインダイニングである「西洋膳所 JOHN KANAYA」で。お箸で味わうフランス料理などモダンに昇華された料理に舌鼓を打ちたい。

  • モダンな意匠が施されたエントランス。夜のライトアップでは幻想的な雰囲気になる

    モダンな意匠が施されたエントランス。夜のライトアップでは幻想的な雰囲気になる

  • 「JOHN KANAYA SUITE」は最上級のスイートルーム。西欧アンティーク家具や絵画が配され上質な風格が漂う

    「JOHN KANAYA SUITE」は最上級のスイートルーム。西欧アンティーク家具や絵画が配され上質な風格が漂う

KANAYA RESORT HAKONE

1泊 126,650円~
JOHN KANAYA SUITE /2名1室1名、税・サービス料・入湯税込、夕・朝食付き

住所: 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251-16
電話番号: 0460-84-0888
0120-016-545(予約専用)

※2025年12月2日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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