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Photographs_KOJI ESAKI.(Y.MARKET BREWING KITCHEN)
国内だけでなく、海外からも注目を集める名古屋のクラフトビールの実力
名古屋で初めてクラフトビールを醸造し、今までに500種類以上のユニークなビールを生み出してきた「先駆者」であるY.MARKET BREWINGのヘッドブルワー、加地真人さんに、黎明期からの経緯やビールへの思いなどについて聞いた。
話を聞いたのはこの人

Y.MARKET BREWING ヘッドブルワー 加地真人さん
岐阜県出身。語学勉強のために渡ったカナダ・モントリオールのブリューパブで飲んだIPAの味に衝撃を受け、現地でホームブルーイングを行うなどクラフトビールを追求。帰国後、長野のブルワリーで研鑽を積み、2014年Y.MARKET BREWINGのヘッドブルワーに就任。
醸成期に入って活気づく
名古屋のクラフトビール
全国に向けて大規模工場で製造される「ビール」とは一線を画し、小規模な醸造所で伝統的な製法と独自のレシピによって手造りされる「クラフトビール」。「地ビール」も同義であるが、土産向けや地域活性の傾向が強いものを地ビール、醸造所の個性やこだわりが詰まったものをクラフトビールと分けて呼ぶ使い方が浸透している。
名古屋では、地ビールブームが1990年代に終息した後の2014年、名古屋初のクラフトビール醸造所「Y.MARKET BREWING」が登場する。
「老舗酒店『岡田屋』の社長、山本康弘さんがいち早くクラフトビールに着目し『地元を活性化したい』『酒屋の強みとなるものが欲しい』との思いで開業した醸造所で、私はその時からヘッドブルワーを務めています」と語るのは加地真人さんだ。
「1階で醸造した新鮮なビールを2階のレストランで飲めるスタイルは、名古屋のクラフトビールシーンに強烈なインパクトを残しました。その後、手軽に買える缶ビールの生産にも力を入れて販売網を広げていき、わが社のクラフトビールは、ビールの本場ドイツで行われる『フランクフルト・インターナショナル・トロフィー』で2021年に最高金賞をいただき、国内外にも名前が知られるようになりました。名古屋のビール醸造の強みといえば、物流やアクセスが便利な立地であること、また水の成分が醸造に向いていることも利点でしたね」と加地さんは話す。
2019年に開設され、缶ビールの生産を始めた醸造所「Y.MARKET BREWING名古屋西」の構内。
各地の食材が手に入りやすく、流通や人の流れを支える陸・海・空のインフラが整った名古屋はビジネスにおいても有利な土地だ。また、岐阜や長野の山々から濃尾平野に流れ込む水は水質が安定しており、ビール造りにおいても安定したクオリティの実現につながっているといる。また、2010年代に入ってクラフトビールが飲める飲食店が増加。
「フランス料理店やカフェ、ハンバーガーショップなど、様々な業態の店に国内外のクラフトビールが置かれたことで、名古屋のビールファンの味覚はさらに洗練されていきました。ビールの美味しさを理解する人が増えることで、クラフトビールに興味を持つ人も増えました」
それを受けるように2020年代前半からは『BREWPUB ŌZONE』、『Tall Boys Brewing』、『およろこbrewery』、『Dragon Brewing』など、次々と個性的なブルワリーが誕生。これから、ブルワリーを中心とした名古屋のクラフトビール文化が醸成されていくことが期待されている。「もっとブルワリーが増えて、クラフトビールが注目されるのは良いことだと思います。競争というよりも、お互いに切磋琢磨していけたらいいですね」と加地さん。
「名古屋でも全国でも価格が高くなる傾向があるので、できるだけ価格を抑えて気軽に飲んでもらえるようにクラフトビールを届けていきたいです」
加地さんが指南 クラフトビールの楽しみ方
1.まず、ビアスタイル(種類)を知る
クラフトビールの魅力は何といってもビアスタイルの多さだ。ぺールエール、スタウト、フルーツビールなどのエール系、ピルスナー、シュヴァルツなどのラガー系があり、味わいや色、香りなどの違いを感じながら種類を覚えたい。
2.好みのビールを深掘りする
自分好みのビールを見つけたら、別の醸造所の同じスタイルを試すのはもちろん、ビアパブに通ったり、お取り寄せしたりして「好きな味」を追求してみよう。一度にたくさんのビールに出会えるビールイベントで楽しむのもおすすめだ。
Y.MARKET BREWING KITCHENわいまーけっと ぶりゅーいんぐ きっちん
●国際センター
「また飲みたい」と思わせてくれるビール
「飲み飽きないビール」を目指してビール造りを行う、名古屋初のクラフトビール醸造所「Y.MARKET BREWING」。「クラフトビールの種類の豊富さ、美味しさを知って欲しい。そのために、どんなビールでも造っていきたい」と話す加地さん。より自由なビール造りのために、原料の麦芽やホップ、酵母をビールによって使い分け、これまでに醸造したビールは500種以上に及ぶ。出来立てのビールは、併設のレストラン「Y.MARKET BREWING KITCHEN」で味わえる。12種の主要なビアスタイルのタップビールが用意され、およそ1週間毎に新商品をリリースしている。
クラフトビールへの尽きることのない情熱を持つ加地さん。真剣な眼差しで一杯のビールと向き合う。
「クラフトビールを気軽に飲んでほしい」という思いから、価格もリーズナブルだ。料理はローディットポテトやロティサリーチキンなどが人気で、小皿料理や名古屋めしなども用意。1人でも大人数でも、カジュアルに楽しみたい時に訪れたい。
ボリューム感のあるローディットポテト(¥1,078)。サルサソースやサワークリームが重なり、味にグラデーションがあるので、どんなビールとも好相性。
パープルスカイペールエールPurple Sky Pale Ale
ヘッドブルワーの加地さんがカナダ滞在時に考えたレシピをもとに醸造。「蒸し暑い日に飲みたい」がテーマのアメリカンペールエールは、シトラホップが爽やかに香り、苦味も控えめなので、ごくごくと飲めてしまう。
缶370ml¥480(ECサイト¥473)、店提供 レギュラー/330ml¥968
ヒステリックアイピーエーHysteric IPA
創業時から造られている定番のIPA。苦みの質にこだわり、贅沢に5種のホップを使用している。初めて飲む人は、その味の深さに驚く。アルコール度数はやや高いが、爽やかなフルーツの酸味と甘みを感じられる。
缶370ml¥480(ECサイト¥473)、店提供 レギュラー/330ml¥968

Y.MARKET BREWING KITCHEN
| TEL: | 052-533-5151 |
|---|---|
| 住所: | 名古屋市中村区名駅4-17-6 |
| 交通: | 地下鉄桜道線国際センター駅 4番出口より徒歩2分 |
| 営業時間: | 月~金曜日15:00~23:00、土曜日、日・祝日11:30~ |
| 定休日: | 無休 |
| WEB: | https://craftbeer.nagoya/ |
| ECサイト: | https://ymarket.craftbeer.nagoya/ |
BREWPUB ÕZONEぶりゅーぱぶ おおぞね
●大曽根
地域に愛されるビールが
大曽根商店街を盛り上げる
地元大曽根を元気にしたいという思いから、障害のある人を支援するNPO法人「わっぱの会」が運営するブリューパブ。「誰もが元気にいきいきと過ごせる共生パブ」を目指し、市内のビーントゥバーチョコレート専門店とのコラボレーションや、取引先農園で収穫したイチゴを使ったビール造りなど、人と地域のつながりを大切にした取り組みが特徴だ。店では、ビアスタイルをバランス良く揃えた自社ビール8種に加え、注目の他社ビール2種を用意。人気の燻製ポテトサラダ(¥500)やソーセージ3種盛合せ(¥1,500)とともに味わいたい。ガラス張りの開放的な空間にテラス席も備え、1人でも気軽に立ち寄れる。
ケンゾー アイピーエーKENZO IPA
モルトの香りや甘さをストレートに感じられるクラシックなIPA。その味わいに重ねて、ビタリングホップのしっかりした苦味と、アロマホップの柑橘系の甘い香りが口に広がっていき、後味はスッキリと飲みやすい。
瓶330ml ¥825(ECサイトも同額)、店提供ハーフパイント ¥700
きしめんだもんで
名古屋の人気きしめん店「星が丘製麺所」とのコラボビール。きしめんの製造過程で出る麺の端切れを原材料の1/4ほど使用。すだちをトッピングした星が丘製麺所の人気メニューを連想させる、すだちの香りと酸味が爽やかなビール。
瓶330ml ¥825(ECサイトも同額)、店提供ハーフパイント ¥700

BREWPUB ÕZONE
| TEL: | 052-913-3201 |
|---|---|
| 住所: | 愛知県名古屋市北区大曽根2-11-8 |
| 交通: | 地下鉄名城線大曽根駅3番出口より徒歩約6分 |
| 営業時間: | 水〜金曜日16:00~22:00(LO21:00)、土曜日、日・祝日13:00~ |
| 定休日: | 月・火曜日(月曜日が祝日の場合は営業し、火・水曜日休) |
| WEB: | https://ozonebeer.com/ |
| ECサイト: | https://ozonebeer.stores.jp/ |
TALL BOYS BREWINGとーる ぼーいず ぶるーいんぐ
●笠寺
クラフトマンシップが宿る
本物の味わいを堪能できる
JR笠寺駅と名鉄本笠寺駅近く、住宅街の路地を入った場所に佇む隠れ家のようなブルワリー。ヘッドブルワーはアメリカ出身のブラジェット・コリンさんだ。幼い頃からビール造りに親しみ、これまでに培ってきた豊富な経験と知識、熟練の技術を生かして醸造を行っている。縁あって来日し、「日本で長く続くものを造りたい」という思いからブルワリーを設立。コリンさんが大切にしているのはクラフトビールの〝親しみやすさ〞。高品質なビールを手に取りやすい価格で届けることで愛好家だけでなく、初心者にも楽しんでほしいという。併設するタップルームには常時8種類の新鮮なビールを用意。フレンドリーな雰囲気でビールが味わえるので、気軽に立ち寄りたい一軒だ。
トーステッドブレークファストポーターTOASTED BREAKFAST PORTER
ひと口飲めばエスプレッソとブルーベリーのような香りが鼻に抜け、ローストコーヒーやリッチココアの風味がシルキーな口当たりとともに広がる。淹れたてのコーヒーによく合うドーナツなどのスイーツとの相性は抜群。
缶500ml ¥1,100(ECサイト¥1,200)、店提供ワンパイント ¥1,050
センチュリーペールエールCENTURY PALE ALE
レモンピールとシトラスの爽やかな香りのビール。レモンのほろ苦さとライトクラッカーのようなモルト感があり、飲みやすくて個性もある一杯。冷やして飲むのがおすすめで、料理との相性も良いので季節を問わず楽しめる。
缶500ml ¥1,100(ECサイト ¥1,200)、店提供ワンパイント ¥1,050

TALL BOYS BREWING
| TEL: | 052-887-3491 |
|---|---|
| 住所: | 愛知県名古屋市南区松池町2-28-1 |
| 交通: | JR東海道本線笠寺駅東口から徒歩5分 |
| 営業時間: | タップルーム18:00〜22:00(金〜日曜日15:00〜23:00) |
| 定休日: | 月曜日 |
| WEB: | https://tallboysbrewing.jp/ |
| ECサイト: | https://tallboysbrewing.square.site/ |
およろこBreweryおよろこ ぶるわりー
●瑞穂運動場東
日常でも特別な日でも
365日心に寄り添うビール
結婚式場の運営会社が「さまざまな『およろこび』のシーンを彩るハッピーなビールを造りたい」との思いから立ち上げたブランド。醸造長は元シェフで名古屋フランス料理研究会会長を歴任してきた丹羽(にわ) 充さん。クラフトビールの奥深さに感銘を受け、還暦を過ぎて醸造免許を取得。料理に欠かせない五味のバランスを生かし、鮮度、香り、苦味が絶妙なビールに仕上げている。テイスティングにはサービス世界コンクールで日本人初の優勝者となった宮崎 辰さんが参加。その確かな味わいは下記商品に加え「喜-ペールエール」「悦-ダブルIPA」など、4種類の定番で楽しめる。どのビールも料理との相性が良く、幸せな気分を演出してくれる贈り物としても最適だ。
慶-ヴァイツェン
小麦麦芽を50%以上使用した、南ドイツスタイルの伝統的な白ビール。苦味の少ないフルーティーな飲み口と、きめ細かな泡立ちが魅力。「歓-ピルスナー」とともに星付きレストランで採用されるなど、評価も高い。
瓶330ml×6本セット ¥4,680
歓-ピルスナー
国産米のほのかな甘みを纏いながら、スッキリとした喉越しが印象的なヨーロッパスタイルのラガービール。ホップの爽やかな苦味と雑味のないクリアな飲み口が料理を引き立て、食事とのペアリングも楽しめる。
瓶330ml×6本セット ¥4,680

およろこBrewery
| TEL: | 052-834-8100 |
|---|---|
| 住所: | 愛知県名古屋市瑞穂区田辺通6-49-2 |
| 交通: | 地下鉄名城線瑞穂運動場東駅より徒歩1分 |
| 営業時間: | 10:00~17:00 |
| 定休日: | 月・日曜日、不定休 |
| WEB: | https://www.oyorokobrewery.com/ |
| ECサイト: | https://oyorokobeer.stores.jp/ |
Dragon Brewingどらごん ぶりゅーいんぐ
大胆なチャレンジが生んだ
唯一無二のフルーツビール
名古屋市東区の私立中高一貫校の現役教員が中心となり、「起業を志す生徒たちに模範を示したい」との思いから2025年にクラフトビール事業で起業したユニークな醸造所。原材料には規格外のフルーツや、加工残渣をアップサイクルし、ビールの苦味が苦手な人でも楽しめる健康的なフルーツビールを醸造している。香料などは一切使用せず、製造の様々な段階で果実を漬け込んだり、果汁や果実の皮を入れ、フルーツそのものの味が感じられる唯一無二の贅沢な味わいになるよう仕上げている。商品は公式ネットショップのほか、酒販店、保護者やOBが経営するレストランなどでも購入できる。販売店などはWebサイトでチェックを。
ミックスベリーエール
本場ベルギーで学んだ技を生かした本格派フルーツビール。グレープ、ラズベリー、ブラックベリーなど8種類の果実や果汁を贅沢に使用。果実そのままのフレッシュ感と、発酵が生んだ奥深さが調和している。
瓶330ml×6本セット ¥6,500
ボタニストエール
一口目にユズとカボスのアロマが広がり、ジンの原料でもある針葉樹の実「ジュニパーベリー」と、和のハーブ「クロモジ」の爽やかな香りも印象的だ。後味が軽やかで低アルコールのため、料理を選ばない万能タイプ。
瓶330ml×6本セット ¥4,800

Dragon Brewing
| 住所: | 愛知県名古屋市東区泉3-8-11 |
|---|---|
| WEB: | https://dragonbeer.base.shop/ |
| ECサイト: | https://dragonbeer.base.shop/items/all |
※価格はすべて税込み