美味しさが止まらない!和×フレンチが奏でる、味と食感の多重奏。
麻布十番の親店「アリエ」の原島忠士シェフよりバトンを受け継いでくれたのは、『オマージュ』の荒井昇シェフ。浅草で生まれ育った荒井シェフならではの和フレンチに、あなたも魅了されるであろう。
Photographs_MIZUHO TADOKORO
Profile
荒井昇
中学卒業後、調理師専門学校へ。都内レストランにて修行を積み、24歳渡仏。パリや南フランスのミシュラン獲得レストランでの経験を経て、帰国後は開店資金を貯めるため築地の仲買として働く。2000年26歳の若さで「オマージュ」を開業。
随所に和を感じさせる 浅草フレンチのおもてなし
東京随一の観光地である浅草。観光客で賑やかなメインストリートを抜けた路地の一角で、一際目を引くモダンな一軒屋家が「オマージュ」だ。
ミシュランガイド東京2015で一つ星を獲得、今や浅草を牽引するフレンチとして、不動の地位を築いている。
「雷おこしや人形焼を取り入れたメニューなど、外国人観光客はもちろん、地元の方々にも喜ばれています」。
そう語るオーナーシェフの荒井さんは、浅草を意識したフレンチでゲストを楽しませている。
「器は美濃焼を使うなど、フレンチ料理に和のティストを入れたり、フレンチだけど和を感じるようなそんなギャップも楽しんでもらいたいです」。
フレンチに和を融合。そんなオマージュ流のおもてなしは、シェフ独自の料理へのこだわりへと続く。
シェフの一途な想いを感じる こだわりのフォアグラ料理
今回の主役はフレンチ食材の王道「フォアグラ」。
素材の持ち味を引き立てるために味付けをせず蒸し焼きに。
付け合せは黒にんにく、イチジク、生ハム、いぶりがっこなどの意外ともとれる多彩な顔ぶれ。
それらを絶妙なバランスで組み合わせた「フォアグラ冷製」は、ひと口で甘み、酸味、辛みなど“五味”の変化を次々に楽しめる。
ため息が出るほどの美しいビジュアルに加え、計算しつくされた味の造形。
まさに、フレンチの芸術品ともいえる完成されたこのひと皿には、シェフのこだわりが秘められている。
フォアグラは寿司屋で言えばなくてはならないマグロのような存在。そんなフォアグラを追求していくことで、今までにないような料理が生まれるはず。
また、一つの食材で料理を極めることで、結果的にほかの料理のレベルも上がると思っています」。
揺るがないこだわりを持って、新しいフレンチの扉をたたき続ける荒井シェフ。いつまでもゲストを飽きさせることのない、趣向を凝らした極上のフレンチは、美味しさの感動と喜びを運んでくれる。
RESTAURANT INFO 店舗情報
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HOMMAGE (オマージュ/浅草)
住所: 台東区浅草4-10-5 ▶︎MAP 電話番号: 03-3874-1552 営業時間: ランチ:11:30〜13:00 L.O(Close 15:00)
ディナー:18:00〜20:00 L.O(Close 22:30)定休日: 月曜日 WEB: http://www.hommage-arai.com/ 交通: 東京メトロ浅草駅より徒歩12分