東京グルメバトン VOL.39

aizbar|目黒

発行: 最終更新日:

野菜たっぷりの料理と心安らぐひとときをアメリカワインとともに

「Le Bois」の森野太介さんからバトンを受け継いだのは目黒のダイニングバー「aizbar」の江藤愛さん。野菜をふんだんに使った体に優しい料理が人気だ。

Words_TOMOMI KATO / Photographs_KIYOSHI TSUZUKI

Profile

gb_baton_profile

江藤 愛

大学時代から飲食店でのサービスに携わり、卒業後はさまざまなレストランに勤務。フロアマネージャーを務めるなど、サービス、調理、店舗の立ち上げ、メニュー開発、仕入れなど幅広く経験を積む。「お客様と直接対話をしながらサービスを提供したい」との思いから、2007年3月に「aizbar」をオープン。

目黒駅西口すぐのメグロードビルの一角に位置する「aizbar」。ワインボトルが並ぶ窓を横目に木の扉を開ければ、キャンドルの灯りが揺らぎジャズの流れる、落ち着いた空間があらわれる。

オーナーシェフ江藤さんとアメリカワインとの出会いは、大学時代に遡る。家族旅行で訪れたハワイのレストランでの温かいサービスに惹かれ、卒業後はホテルやレストランに勤務。フロアサービスをはじめ仕入れや調理にも長く携わり、アメリカワインへの造詣を深めていった。

現在はカリフォルニアワインを中心に80種ほどが揃う。「好みやシーン、食事のメニューに合わせておすすめを相談してもらえたら」という江藤さん。アメリカワインを懐かしがってくれる外国のお客様も多く、気軽なコミュニケーションには、カウンターをはさんだ距離感がちょうどいい。

ワインとともに楽しむ食事には、野菜がたっぷり使われているのが特徴だ。中でもオープン当初からの看板メニューが、さまざまな野菜を新鮮な魚介や生ハムと合わせ、サラダ仕立てにした一皿だ。旬の生野菜をはじめ、ボイル野菜、ピクルスなど、味も食感も異なる30〜40種類の野菜が皿の上で一体となり、絶妙なバランスを生み出している。「野菜に合わせて調理法やドレッシングも工夫しています。ご家庭ではなかなか難しい『たくさんの種類を少しずつ』という楽しさをぜひ味わっていただきたいですね」

「自分が行きたいと思える店づくりを大切にしている」と語る江藤さん。ワインに合う食事と温かいサービスに、訪れる客は一日の疲れを忘れ、満ち足りた気分で家路につくことだろう。

旬のおいしさを大切に、食材に最も適した調理法で本来の味を引き出す

RESTAURANT INFO 店舗情報

  • aizbar (あいずばー/目黒)

    住所: 品川区上大崎2-26-5 メグロードビル2階▶︎MAP
    電話番号: 03-5434-0117
    営業時間: 18:00~23:00(L.O.22:00)
    定休日: 日曜・祝日ほか不定休
※2023年5月9日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

others