東京グルメバトン VOL.97

素材の良さを最大限に表現するシンプルさが魅力のフレンチ

飯田橋の純米酒とナチュラルワインの店「Le Ginglet」の有澤貴司さんからバトンを受け継いだのは神田のフレンチ「Yaoyu」の鳥海智史さん。シンプルな中に素材の旨味を引き出した、クラシカルなフレンチを追求する。

Text_SAYAKA NAGASHIMA. Photographs_MASAMI OHIRA.

鳥海シェフの料理に不要な飾り付けはなく、全てに意味がある。料理人なら誰もが憧れるスタイルを地で行く素晴らしいシェフです!
Le Ginglet|有澤貴司さんより

Profile

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鳥海智史さん

東京都出身。20代で単身渡仏し、パリ、コルシカ島、ブルゴーニュを渡り歩き、住み込みで働きながら料理の研鑽を積む。最後の5年間はパリで調理長として腕を振るった。2014年に帰国し、2017年8月に「Yaoyu」を開店。複数回にわたりミシュラン1つ星を獲得。

江戸時代からの下町情緒が残る街、神田。ここにかつて父親が営んでいた八百屋の名を冠したフレンチレストランがある。幾度となくミシュラン1つ星を獲得している「Yaoyu」だ。

父親ゆずりの賜物か、シェフである鳥海智史さんの素材へのこだわりは生半可ではない。青果類は契約農家からの直送、もしくは自ら豊洲市場に足を運んで買い付ける。魚は信頼のおける3つの鮮魚店のみから仕入れ、仔羊やムール貝、キノコ類などはフランスからの直送だ。

「日本とフランスでは食材も違えば、野菜のエネルギーや味の濃さも違います。魚も日本のものは全般的に美味しいですが、かといっていいものでなければ熟成もできなかったりする。だからこそ、どういう人が処理し、どういう人が買い付けたものかをゼロの地点から把握しておくことで、その食材を10にまで持っていけると思っています」

そんな鳥海さんの料理に合わせるワインを選ぶのが、ソムリエで妻の幸子さんだ。幸子さんはフランスを代表する名店「ル・シャトーブリアン」で3年間働いた経歴をもち、特に自然派ワインに造詣が深い。

「自然派ワインも本当にピンキリで、美味しくないと思うものもたくさんあります。だからこそ、僕達がいいと思うものだけを仕入れて提供したいという思いがありますね。将来性を見込んで、数年後に出そうと寝かせているワインも数多くあります」
 
3〜4名であれば、ボトルでのオーダーがおすすめだ。好みを伝えることで、料理に合わせてセレクトしてくれる。

今後の展望について尋ねると、「最大限にいいものを作り続けることですね。どこまでやり続けられるか、その中で自分がどうしていくかを突き詰めることしか考えていません」と語る鳥海さん。シンプルな料理こそ、かけた情熱が浮き彫りになる。素材を活かすフレンチとはどのようなものか、豊かな味わいとともに体感させてくれる店だ。

鳥海智史さん

RESTAURANT INFO店舗情報

  • Yaoyu
  • Yaoyu
    (やおゆ/神田)

    電話番号: 03-5577-6783
    住所: 東京都千代田区神田錦町1-17-5 B1F
    ▶︎MAP
    営業時間: 18:00~23:30(L.O.21:00)
    休業日: 日曜日、不定休
    料金: コース7,700円(税込・サ別)
    ※サービス料別途8%

 

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1組2名様

●ご利用期限:2025年4月30日(水)
※除外日あり、お飲み物代は含まれません
下記URLからご応募ください。
応募締切:2024年12月1日(日)

応募フォーム

※2024年11月5日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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