ストウブ ピコ・ココット 22cm グレー

素材の旨みを引き出す秘密は蓋の裏の突起“ピコ”

Photographs_HIDE NOGATA.

　美食家が多いことで知られるフランスのアルザス地方で、フランシス・ストウブ氏によって創業したストウブ社。今も伝統を守りつつ、近代的なデザインに加え技術的にも進化した商品を作り続けている。同社の看板商品である「ピコ・ココット」は1978年、“よりフランス料理がおいしくなる調理器具”として、ミシュランの星付きレストランのシェフとの共同開発で誕生した。
鋳鉄に2〜3重のエマイユ加工（エナメル質ホーロー加工）を施している鋳物のホーロー鍋は、使いやすい上、熱伝導率がとても高い。この熱伝導率により素材をムラなく加熱し、味の染み込みやすさを均一にすることができるのだ。また、保温性も高く、余熱を利用した長時間の調理にも向いている。最大の特徴は蓋の裏側にある“ピコ”と呼ばれる突起。加熱時に蓋についた蒸気は鍋内で自動的に対流し、突起を伝って食材に降り注ぐ“アロマ・レイン”により、素材本来の旨みを最大限に引き出してくれる「無水調理」が可能になる。野菜の甘みや旨み、栄養を水で薄めることなく、ぎゅっと凝縮したまま料理に使うことができるので、トマトソースやスープも驚くほどおいしく出来上がる。さらに湯気の上がる鍋料理をはじめ、見た目が華やかな炊き込みご飯、キッシュやラザニアのようなおしゃれな料理、スフレなどのスイーツはできたてをそのままテーブルにサーブできるので、パーティーなどで歓声が上がること間違いなしだ。
自宅はもちろん、アウトドアでも活躍してくれるので、“一度使ったら手放せない”というファン続出のこの鍋は、種類、サイズ、カラーが豊富なので、次々と買い足していく方も多い。温かい料理が恋しくなる季節、「ピコ・ココット」で料理をふるまい、周囲を驚かせてみるのはいかがだろう。