京橋千疋屋 自家製くりぬきゼリー

瑞々しい果実をまるごと使用したフルーツ専門店ならではの贅沢なゼリー

Photographs_HIDE NOGATA.

ひんやり冷たいゼリーは、つるんと喉越しが良く、見た目も涼し気で老若男女問わず人気のデザート。なかでも、フレッシュなフルーツをまるごと使用した京橋千疋屋の「自家製くりぬきゼリー」は、柑橘の爽やかな酸味と果物本来の甘さが引き立つさっぱりとした味わいのゼリーで、年間12万個以上売り上げるほどの人気を誇るロングセラー商品だ。

京橋千疋屋の誕生は1881年。品質の良い果物にこだわり、果物の販売や果物食堂を営んでいた千疋屋総本店三代目の妹キヨと夫である谷治郎吉に暖簾分けをしたのが始まりだ。1933年には宮内省御用達を拝命するほど、品質には一切の妥協をせず、味わい・香り・舌触り・見た目などすべての点において「京橋千疋屋」独自の観点でフルーツ選びを行っている。そんな厳しいプロの目利きで厳選した最高品質のフルーツを器に見立て、くり抜いた果実や果汁を余さず使用した贅沢なゼリーが、「自家製くりぬきゼリー」だ。ゼリーはすっきりとした甘さのオレンジと、ほろ苦さが甘さを引き立ててくれるグレープフルーツの2種類。上部のフタを開けると、ふわっと爽やかな香りが広がり、現れた瑞々しいゼリーに思わず笑みがこぼれる。フタには、あえて生の果実が残されており、これをゼリーにギュッと絞ることでさらにフレッシュ感がアップ。まるで本物のフルーツを味わっているかのようなジューシーな味わいを楽しめる。1個まるごとのフルーツは食べられないという人も、不思議とこのゼリーならぺろりと食べ切れてしまうだろう。

目でも舌でも楽しめるこのゼリーは、フレッシュさを大切にしている故、賞味期限はわずか1～2日ほどだが、大切な方へのギフトとしても人気が高いそうだ。今夏のお中元や帰省時の手土産にいかがだろうか。