TOP アイテム 柏木美術鋳物研究所/砂張 御殿風鈴 寄木短冊付き 掛台セット

柏木美術鋳物研究所/砂張 御殿風鈴 寄木短冊付き 掛台セット

ひとすじの風に宿る、三百余年の響き

Photographs_HIDE NOGATA.
Texts_SAYAKA NAGASHIMA.

日本には、耳で感じる夏がある。暑い日差しにひとすじの涼を運ぶ、鈴の澄んだ音。柏木美術鋳物研究所の風鈴は、そんな日本の夏ならではの情趣を伝える工芸品だ。

柏木美術鋳物研究所は、貞享3年(1686年)から小田原で鋳物づくりを続ける柏木家の伝統を受け継ぐ老舗工房である。天文3年(1534年)に始まったとされる小田原鋳物の流れをくみ、現在では銅と錫を主成分とする青銅の一種「砂張(さはり)」を用いた鳴物(なりもの)づくりを担う希少な存在だ。

「砂張」は古くから、高く澄んだ音と長く続く余韻を生む素材として知られ、おりんをはじめとする鳴物に用いられてきた。一方で、錫の割合が多いことから硬く脆い性質があり、素材の配合から鋳造、仕上げに至るまで繊細な見極めが求められる。そうした技術によって生まれる砂張の風鈴は、澄んだ金属音がすっと立ち上がったあと、幾重にも重なりながら広がっていく。楽器の倍音を思わせる豊かな響きは「癒やしの音」とも称され、儚く清らかな余韻が心と空間に静謐さをもたらす。

「砂張 御殿風鈴 寄木短冊付き 掛台セット」は、砂張製の御殿風鈴と専用の掛台を備えたセットである。短冊には小田原・箱根の伝統工芸品である寄木細工が用いられ、風鈴本体の色合い、短冊の模様にそれぞれ異なる表情が表れるのも味わい深い。

軒先に吊るして風を待つのはもちろん、室内の棚や玄関先に置けば、好きなときにその美しい音色を楽しめる。日本の夏の情緒を、暮らしの中で味わえる一品だ。

  • 鐘状の「外見(そとみ)」の内側をたたく「舌(ぜつ)」も砂張製。銅と錫の配合や外見をたたく位置まで、最も美しい響きになるよう調整されている。

    鐘状の「外見(そとみ)」の内側をたたく「舌(ぜつ)」も砂張製。銅と錫の配合や外見をたたく位置まで、最も美しい響きになるよう調整されている。

  • 短冊には伝統工芸品の寄木細工を使用。木片が織りなす幾何学模様が、端正なアクセントを添える。

    短冊には伝統工芸品の寄木細工を使用。木片が織りなす幾何学模様が、端正なアクセントを添える。

柏木美術鋳物研究所/砂張 御殿風鈴 寄木短冊付き 掛台セット
¥17,050(税込)※写真の敷物は商品に含まれません
柏木美術鋳物研究所
TEL:0465-22-4328
※記事は公開日(2026年7月7日)当時の内容です。詳細はお問い合わせください。

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