芳醇な時間を演出するワイン好き憧れの究極アイテム
Photographs_HIDE NOGATA.
一日の終わりや、ゆっくりと過ごしたい週末、大切な人と過ごす特別な時間にワインを楽しむという人もいるだろう。そんなかけがえのない時間を一層優美に彩ってくれる、ソムリエナイフを紹介したい。「シャトーラギオール」だ。
現代のソムリエナイフの礎となったといわれているシャトーラギオールは、フランスの名ソムリエだったギー・ヴィアリス氏と、名門ナイフビルダーSCIP社の元当主L・サナジェスト氏が、美しさと究極の機能性・耐久性を目指して合作し1993年にリリース。ギー・ヴィアリス氏の逝去後はリニューW社が引継ぎ、最高レベルの技術を持つナイフビルダーらによって、新生シャトーラギオールとして、さらに品質を向上させ続けている。世界最優秀ソムリエコンクールで優勝した田崎真也氏ら歴代優勝者の多くが、自らのオリジナルモデルを製作するほど信頼を寄せているメーカーだ。
シャトーラギオールの凄さは、何といってもその機能性にある。各パーツは研究が重ねられ、ゆるくカーブしたナイフは、キャップシールを簡単に切り取ることが可能。スクリューはコルクへの抵抗を減らす溝が彫られており、ロングコルクにも対応している。またハンドルは、抜栓時に指へ負担をかけない絶妙なバランスの曲線的デザインで、使い込むほどに手に馴染み、味の出る水牛の角や樫、オリーブといった天然素材を使用。それ以前のソムリエナイフが持つ無機質で金属的なイメージを一新させた。もちろん、耐久性においても問題はない。硬度と靭性を備えた最高品質のステンレスを採用し、プロの求める使用条件にも十分応えてくれる。これらの製作工程の約80%以上は、熟練の職人が手作業で行っているため、高精度で美しい仕上がりを実現しているのだ。
発売以来、変わらぬ美しいフォルムを保ち続けている、スタンダードモデルの「クラシック」。長い間多くのソムリエたちから愛され続けていることこそが、良い道具の証とも言えるだろう。上質な時間を楽しむ一生もののアイテムとして、自宅用はもちろん、ワイン好きな方へのプレゼントとしても喜ばれるに違いない。