黄昏色のグラスが誘う深いくつろぎの時間
Photographs_HIDE NOGATA.
すっきりとしたフォルムの中の、2層のガラスが独特の屈折を生み、グラスが空でも飲み物が入っている状態でも、美しく豊かな表情を見せてくれる菅原工芸硝子の「DUO(デュオ)」。ご紹介する「DUO」オールドシリーズのアンバーは、透き通った淡い群青色に琥珀色が重なり合い、黄昏時をグラスにしたかのような美しさを放つ逸品だ。
飲み口が適度に薄く口当たりの良さが叶えられている。一方で、高度な技法によって重ねられているガラス層によって、手に馴染むほど良い重量感が生まれ、晩酌に使えばいつものお酒を楽しむ時間を、より深いくつろぎへと誘ってくれる。口が広く重心が下にあるので飲み物だけでなく、アイスクリームなどのスプーンですくうデザートを楽しむのにも適している。そんな使い勝手の良さで食卓を優雅に彩ってくれるのも魅力となっている。
1932年の創業当初から一貫して「手づくり」による真摯なモノづくりにこだわっている菅原工芸硝子。「ココロを持った製品を暮らしに届ける」をコンセプトに、独創的なデザインのガラス製品を3000種類以上展開する、日本を代表するガラスメーカーだ。2019年にローマ教皇が来日した際の公式な昼食会のデザートに、同社の器が使われたことは大きな話題となった。2024年にはイギリスの総合情報誌『MONOCLE(モノクル)』が行ったデザインアワードのガラス部門で1位を獲得するなど、海外でも高い評価を得ている。
つくり手の想いを、美しさや使いごこちとして体感できる「DUO」オールドシリーズ。ココロを宿したグラスをご自宅に招き入れ、グラスを愛でながらお酒を楽しむ。そんな時間を堪能してみるのはいかがだろうか。
ガラスを重ねる技法でつくられており、底に重なったガラスがグラデーションになり独特の表情を見せる。
飲み物を注いだ状態。空でも飲み物が入っていても、手づくりならではの豊かな表情が魅力。