時間をかけてじっくり味わうべきビール
Photographs_HIDE NOGATA.
世界には10,000種類以上のビールがあるといわれ、日本でも多くのビールが生産されているが、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」は、「世界のどこにもない、心が震えるほどにうまいビール」をつくりたいという醸造家の夢を、半世紀という時間をかけてサントリーが実現した、日本を代表するスーパープレミアムビールだ。
「モンドセレクション」を3年連続受賞し、プレミアムビール人気の中心的存在となった「ザ・プレミアム・モルツ」。そのさらに上を目指し、ビールのうまさだけを突き詰めて完成させたのがこの「マスターズドリーム」になる。使用する「ダイヤモンド麦芽」の上質で深いコクを徹底的に引き出すために、麦汁を抽出する煮沸を3回行ない(通常は1回、プレミアム・モルツで2回)、麦汁を炊く銅炊きで使用するケトルも、新開発の専用品を使用するなど、従来商品では考えられなかった時間と手間をかけることで、深いコク・柔らかな苦味・ほのかな甘味・心地よい香りという「濃密」さを、実現したという。
グラスに注いでまず感じるのが、泡のキメの細かさ。密度が濃く長く消えずに残るので、見た目にも特別感が伝わってくる。そして麦の香りがしっかりと伝わるコクと心地よい苦みは、まさに「濃密」という言葉がぴったりの味。ビール自体の味をじっくりと楽しみながら、時間をかけて飲みたくなる味といえる。これほど完成度の高い商品が、手軽にコンビニでも入手できてしまうことに、改めて日本ビールのレベルの高さに関心させられる。「マスターズドリーム」は、世界に誇れる逸品だと思う。