TOP MAGAZINE特集 心技体を鍛える 「トライアスロン」

心技体を鍛える 「トライアスロン」

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今やるべき理由がある。「トライアスロン」で変わる人生の限界値

あなたはもっと強くなれる

老若男女を問わず楽しめる競技として年々競技人口が増加している注目のスポーツ。
多くの成功者の間でも人気が高まり気になる読者も多いはず。
そこで今回は、やってみたいあなたの背中をプッシュする「トライアスロン」の魅力に迫る。

極限まで自分を追い込む、ストイックなスポーツ。
そんなイメージが強いトライアスロンだが、実は40代〜50代の大人世代にこそ相応しく、一生続けられるスポーツなのだ。
そこで今回は、初心者にお知らせしたい、今始めるべき理由を紹介しよう。
取材・文:“走る”フリーライター三河賢文/ 監修・写真提供:公益社団法人日本トライアスロン連合

体力勝負ではない、大人のためのスポーツ。

 スイム・バイク・ランという3種目で競う「トライアスロン」。ただ身体能力が高いだけで、この競技を攻略するのは難しいことも。日々忙しい中、いかに効率よく各種目のトレーニングに取り組めるか。また、大会本番ではフィニッシュへ辿り着くための戦略、スムーズな種目移行のための工夫が重要に。

そして何より、最後まで諦めることなくフィニッシュを目指し続けるメンタルが不可欠だ。まさに心技体のすべてを問われるトライアスロンは、心身ともに成熟した大人にこそ相応しいスポーツ。まずはトライアスロンという競技を知り、体力・筋力の向上から始めるとしよう。

初心者は何からスタートすべきか?

 いきなり過酷なトレーニングに取り組む必要はない。ウォーキングやジョギングはもちろん、移動手段に自転車を取り入れてみるのもおすすめ。もちろんスクールに通ったり、チームに入ったりする方法もあり。そして「動けるようになってきた」という実感と共に、少しずつトレーニング負荷を上げていくことが、無理なくトレーニングを続けられる秘訣のひとつ。

また、バイクやウェットスーツなど競技に必要なギアを揃えたり、先に「この大会に出たい」という目標レースを見つけたりするのも、やる気を引き出すうえで効果的な手段と言える。自分が競技している姿を思い浮かべるだけで、きっと気持ちが高揚してくるはずだ。

未知の世界ほど、人生を謳歌できるヒントがある

多くのシニアトライアスリートが「生涯続けたい」と思っている

魅力ある趣味は、誰でも長く続けていたいと思うもの。しかしスポーツは、筋力・体力面などから長く続けることは容易ではない。それにも関わらず、シニアトライアスリートの多くが「生涯続けたい」と答えている。

その秘密は、フィニッシュの先に得られる大きな達成感。そして、よく抱かれがちな「過酷そう」等のイメージとは裏腹に、楽しさを感じて競技に取り組んでいるのだ。下記グラフデータからもわかる様に際、競技者はトライアスロンを、60歳を超えてなお継続可能なスポーツと捉えている。

フルマラソンより楽!? フィニッシュした者すべてが勝者なのだ

 トライアスロンを完走することは、決して簡単ではない。しかし、長時間ずっと走り続けるフルマラソンと比べると、「トライアスロンの方が楽だ」という人は少なくない。その理由は、他者との競争ではなく自分との闘いという側面が強いこと。もちろん記録向上を目指すアスリートはいるが、トライアスロンはフィニッシュした選手全員が勝者なのだ。

例えば苦手種目があれば、無理せずに他で挽回するなど。1人1人がフィニッシュという目標に向け、自分なりの戦略で競技を進めていくのがトライアスロンの魅力でもある。まさに、心技体を鍛える究極のスポーツと言える。

83歳の現役チャンピオンもいる!まさに“生涯スポーツ”の証

 2016年10月にハワイで開催された「アイアンマン・ワールドチャンピオンシップ」は、トライアスロンが生涯スポーツであることを競技者に印象づけた大会のひとつ。なんと同大会に大会史上最高齢の83歳で出場した稲田弘選手が、16時間49分12秒いうタイムで完走したという驚きの事実が。

スイム3.86km、バイク180.2km、ラン42.2kmというアイアンマンレース。しかも前年は制限時間オーバーで完走に至っておらず、1年の時を経てリベンジを果たした形だった。もちろん、十分なトレーニングや競技中の安全注意は必須。しかしその上にいて、トライアスロンは年齢に関わらずチャレンジできる“生涯スポーツ”と言える
であろう。

 

  • 最難関レースに挑戦し続ける稲田選手
    (←)は世界からも注目を浴びている。

家族と観光ついでの大会出場、観戦だけでも楽しめる

 日本国内はもちろん海外などさまざまな場所で開催されているトライアスロン大会。国内でも、観光地や離島を舞台としたものがたくさんある。例えば大阪城のお濠を泳ぎ、さらに城周辺をバイクやランで駆け抜ける「大阪城トライアスロン」が新しく催される。

あるいは観光地としても人気の高い沖縄県の離島・宮古島で開催される「宮古島トライアスロン」など。家族を連れて観光を楽しみ、ついでに大会へ出場するなんていう楽しみ方もおすすめだ。白熱した競技風景は、見ているだけでも楽しめるはず。もちろん、家族の声援はやる気を一層高めてくれることだろう。

世代を超えて刺激的な仲間と出会える

 トライアスロンを始めると、それを共通の話題として競技者同士の交流が生まれる。仕事を含め普段では得られないような人々との出会いは、人生において非常に刺激的。そこには上下関係などなく、例えば自身の子供と同世代のトライアスリートと、仲間として競技について語り合うことがあるかもしれない。

トライアスリートにはビジネスで活躍する人々も多く、競技の枠を超えて成長が得られることもある。
もちろん仲間とフィニッシュの感動を分かち合えば、その喜びはさらに大きなものとなるはずだ!

ビジネスにも活かせる“タイムマネジメントスキル”の上達

 日々多忙な中でスイム・バイク・ラン3種目のトレーニングに取り組むことは、思っている以上に大変だ。そして大会遠征するならば、前後泊のために仕事を休むこともあり得る。しかしトライアスロンを理由に、仕事へ支障をきたしては本末転倒。トライアスロンを心から楽しむには、上手なタイムマネジメントで「時間を生み出す」ことが必要なのだ。

 わずかでも無駄な時間がないか見つけたり、仕事を効率化させたり。そうして身に付けたタイムタイムマネジメントスキルは、逆にビジネスに活かされ、仕事のパフォーマンス向上に繋げることができるのだ。自分の限界値を決めずにひたすら進む。その先に新しい自分が待っている。

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※2021年11月30日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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