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東京グルメバトン VOL.77

食堂うゆき|浅草

発行: 最終更新日:

シンプルさを追求した本格割烹を温かなおもてなしの空間で楽しむ

「浅草 ひら山」の平山 周さんからバトンを受け継いだのは浅草の割烹「食堂うゆき」の金澤祐樹さん。 おもてなしの心を大切に、素材の旬を大切にした割烹料理を提供する。

Photographs_KIYOSHI TSUZUKI

「金澤さんの人柄のにじむ、素材を活かした料理はとても優しい味で体に沁みます。カウンターから調理風景が見られるのも楽しいです」
浅草 ひら山|田原町 平山 周さんより

Profile

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金澤 祐樹さん

青森県出身。地元のイタリアンレストランや日本料理店で修業を積んだ後、30歳で上京。板橋の「よし邑」を始め数々の店での経験を経て、2021年7月に「食堂うゆき」を開店。

浅草・浅草寺の北側、通称「観音裏」と呼ばれる柳通りにある「食堂うゆき」。“食堂”という名を冠しているが、その実は本格的な割烹料理店だ。店主の金澤祐樹さんは板橋の名店「よし邑」で修行を積んだ実力派。「食堂は元々“じきどう”と読み、寺院で修行する僧侶が食事をする建物を指す言葉でした。そのストレートさが自分の店にピッタリだと思ったんです」。二つとない店名になるよう、“うゆき”は本名をもじってつけたと教えてくれた。

店名の由来と同じく、金澤さんの料理も実にシンプルだ。イタリアンシェフとしての経験を持ち、以前は創作和食なども作っていたが、経験を重ねるうちに自然と引き算の料理になっていったという。「市場に並んでいる食材が旬」という考えのもと、全9品のコースメニューは、市場で食材を見てから組み立てる。料理に合わせる酒はビール、日本酒などを一通り揃える。大のワイン好きでソムリエの資格を有する金澤さんが厳選したワインもリストに並び、おすすめを聞き組み合わせを楽しむのも一興だ。

料理人として「楽しい時間」を提供したいという金澤さん。「僕は店でお客様の時間を頂戴しているという気持ちでいます。美味しい料理を提供するのは言わば当たり前。外食というのは非日常の体験ですから、お客様に楽しく過ごして頂ける空間づくりやおもてなしを心掛けています」。

カウンター6席のみ、1日2組限定のため予約は必須だが、21時以降のバータイムは飛び込みでの訪店も可能だ。純和風の店内にジャズが流れるお洒落な空間に早変わりする。浅草の喧騒の先、金澤さんの丁寧な手仕事とおもてなしで、非日常をゆったりと味わえる店だ

浅草 ひら山(あさくさ ひらやま/田原町)

RESTAURANT INFO店舗情報

  • 食堂うゆき(しょくどううゆき/浅草)
  • 食堂うゆき
    (しょくどううゆき/浅草)

    住所: 東京都台東区浅草4-11-9 水上ビル 1F
    ▶︎MAP
    電話番号: 050-3749-7066
    営業時間: 17:00〜22:00
    休業日: 不定休
    料金: コース7700円(税・サ込)
    ※要予約、21時以降のバータイムは当日来店可

 

※2023年5月9日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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