完成されたデザインで愛され続けるスニーカー
Photographs_HIDE NOGATA.
降雪量が多い米国マサチューセッツ州モールデンで、雨や雪の中でも作業が可能なラバーシューズの製造を始めた「コンバース・ラバー・シュー・カンパニー」。1917年、バスケットボール専用のシューズが登場する。スタイルは現在のものと驚くほど変わらず、当時からこのシューズがどれほど完成された機能とフォルムを持っていたかを物語る。アイコンとも呼べるスターマークが入ったアンクルパッチは、本来、くるぶし保護のために付けられていたもの。1928年、中央にスターが搭載され、今では「オールスター」を語る上で欠かすことのできないシンボルとなった。
ハイカットスニーカーといえば、脚元にボリュームが出過ぎてぽってりとした印象になりがちだが、「キャンバス オールスター HI」は、ナチュラル感のあるキャンバス地、シンプルなデザイン&フォルムで脚元が悪目立ちすることもなく、幅広いコーディネートに対応してくれる。つま先から脚元までを包み込むデザインは、足首をきゅっと締まったものに見せてくれる上、ボトムスと色を合わせれば脚長効果も期待できてしまう。スタイリッシュな履きこなしだけでなく、“こなれ感”が出せることも魅力だ。例えば、一番上の穴には靴紐を通さず足首まわりに余裕を持たせれば、ハイカット部分がいい感じにクタッとなり、ルーズ感のあるくだけたスタイルも楽しめる。シーンに合わせた履きこなし次第で、印象を変えられる、まさに“オールラウンドスニーカー”なのである。
春から夏、生成りの「キャンバス オールスター HI」に合わせた淡いカラーパンツやアンクル丈のパンツで、街を歩いてみてはいかがだろう。