アメリカンクラシックスタイルを象徴する王道白シャツ
Photographs_HIDE NOGATA.
待ちに待った春が到来し、シャツ1枚でも出かけられるような暖かい日が増えてきた。そこで大人のワードローブとして、ビジネスシーンからカジュアルな装いにまで幅広く活躍する白のボタンダウンシャツ(ポロカラーシャツ)に注目してみたい。ボタンダウンシャツといえば、アメリカのシャツブランド「ブルックス ブラザーズ」の代名詞的シャツだが、その誕生は1896年にまで遡る。
創業者の孫にあたるジョン・E・ブルックスはポロ競技のユニフォームをヒントにシャツを仕立て、ニューヨークで販売したところ、たちまち人気商品となった。
その歴史あるボタンダウンシャツの定番生地オックスフォードを使用したドレスシャツが今季、新シルエットでリニューアル。以前のRegent Fit同様、胸囲と腕回りの細いモダンなデザインで、絶妙なフィット感になっているが、今回のRegular Fitの方が着丈がやや短くなっており、シャツを出した際、よりスッキリと着られる。
素材は、世界の綿の生産量1%未満という希少性の高さから、綿のカシミヤとも称される超長綿のスーピマコットンを使用。平織で厚めのしっかりとした生地が特徴のオックスフォードだが、しなやかで柔らかく、しっとりとした滑らかな肌触りが特徴で、直接身に付けても優しい着心地がうれしい。洗うほどに味わい深くなるオックスフォードの特徴はそのままに、長く愛用することで自身の雰囲気に馴染み、愛着のわくアイテムとなるはずだ。
ボタンダウンシャツはフォーマルな場には不向きだが、アメリカントラディショナルなキチンと感のあるスタイリングや、ボタンを開けて羽織るラフな着こなし方など汎用性の高さもこのシャツの大きな魅力。さわやかさと涼しさを両方演出してくれるこの白シャツなら、これからの季節のコーディネートにもぴったりだ。100年以上に渡り愛され続ける正統派シャツで、ぜひおしゃれを楽しんでほしい。