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南部鉄器|岩手県奥州市

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素材は鉄のみ、という潔さ。
海外でも高く評価されている、奥州平泉文化が生んだ職人たちの技術の結晶。

鉄が生み出す素朴な味わいと美しさ
芸術性と実用性が融合した技術の粋

岩手県の伝統工芸品「南部鉄器」が海外で注目されている。シンプルなデザイン性の高さに加え、保温力、継続的な使用により貧血予防効果が期待できるなどの高い実用性がフランスやアジア圏で人気を呼んでいるのだ。

南部鉄器の産地は盛岡市と奥州市であり、平安時代末期に奥州藤原氏初代当主の藤原清衡が近江国(現在の滋賀県)から鉄器職人を招き、武具などを作らせたのが始まりとされている。

現在、奥州市には工芸品関係の製造元が28カ所あり、販売店には鉄瓶や急須をはじめとした多彩な商品が並ぶ。また「奥州市伝統産業会館」では、道具の紹介や鉄器工房の再現などにより、鉄器づくりの複雑な工程を詳しく理解できる。職人の技が詰まった工芸品の美しさを、奥州市で体感してみてほしい。

  • 霰(あられ)押し棒という道具を使い、鉄瓶の表面に浮き出る紋様をひとつひとつ手作業で鋳型に押していく。さ。

    霰(あられ)押し棒という道具を使い、鉄瓶の表面に浮き出る紋様をひとつひとつ手作業で鋳型に押していく。

  • 近年は、赤やブルーなど海外で人気の高いカラフルな着色が施された「カラー鉄器」も登場している。

    近年は、赤やブルーなど海外で人気の高いカラフルな着色が施された「カラー鉄器」も登場している。

※2022年12月6日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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