TOP OTORIYOSE 悠久の海が育んだ神秘・深海の宝石「高知珊瑚」日本が世界に誇る、希少価値のある逸品

悠久の海が育んだ神秘・深海の宝石「高知珊瑚」
日本が世界に誇る、希少価値のある逸品

宝石や美術彫刻品として重宝されている宝石珊瑚。なかでも「高知珊瑚」は、作家により工芸品・美術品などにも使われる貴重な逸品です。贈り物としてまた、安定的な資産として、日本が世界に誇る宝石珊瑚の魅力を探ります。

希少価値の高い「高知珊瑚」の魅力とは

一般的に「珊瑚」と一括りに呼ばれていますが、宝飾品に使われている「宝石珊瑚」と珊瑚礁を形成する「造礁珊瑚」は別物で、宝石珊瑚は水深100m以上の深海で長い年月をかけてゆっくりと成長し、「赤珊瑚」のほか、「紅珊瑚」、「桃色珊瑚」、「白珊瑚」など色によって種別されています。そんな宝石珊瑚のなかでも、土佐沖で採取される「赤珊瑚」は別格視されています。深紅で独特の艶感のある最高峰の品質をもつことから、ヨーロッパでは「TOSA」と呼ばれ、日本を代表する最高級品の宝石として世界で取引されています。赤珊瑚は“手のひらサイズ800年”と言われるほど成長が遅く、年々採取量が減少。近年では価格が約10倍も高騰したと言われており、投資目的での需要も増えてきています。数百万から数千万といった高値がつくこともあり、これからも高騰が続くとされている宝石です。

  • 磨く前の珊瑚。
    磨く前の珊瑚。
  • 磨き上げられた珊瑚。
    磨き上げられた珊瑚。

世界有数の宝石珊瑚の拠点へ、その歩み

古くから漁師の間で知られていた珊瑚でしたが、土佐藩は珊瑚の所持や販売を禁止し、口外することさえもきびしく取り締まったそうです。坂本龍馬らの活躍で江戸幕府が倒れ明治の世になると、珊瑚漁は一気に解禁。美しく見事な日本の珊瑚を求め、遠くイタリア商人が高知を訪れ、「高知珊瑚」は世界に知られるようになりました。今でも国内のすべての珊瑚は高知へ集約され、限られたメーカーで入札、世界へと流通していきます。

  • 黒潮が日本の素晴らしい珊瑚を産み出す。
    黒潮が日本の素晴らしい珊瑚を産み出す。
  • 桂浜をのぞむ坂本龍馬。
    桂浜をのぞむ坂本龍馬。

高知珊瑚が普及するまで、珊瑚の中心地は古代から続くイタリアの地中海珊瑚でした。イタリア商人が高知へ訪れたとき、同時に研磨や彫刻などの加工技術を伝え、日本独自の繊細な技へと発展。高知の加工技術は世界最高レベルとして高く評価されるようになりました。

竜宮からの恩寵

天然の日本産赤珊瑚には、白い斑点や模様の「フ」があります。また、深海に生息する珊瑚は、引き揚げの際に水圧でひび割れ「ヒ」ができます。一色で綺麗なものは滅多と無く、とても希少で高価なものとされています。不純物を巻き込みながら成長すると凹やキズができ、年輪のような色むらや筋目、穴や色あせがあります。それらを見極め原木を生かし、ジュエリーや彫刻、和装小物などさまざまな用途に選別します。原木一つ一つと向き合い丁寧に掘り起こしては磨き上げることを繰り返し、繊細な細工を施すことで美しい光沢を放つ宝飾品として息が吹き込まれていきます。

原木を活かし繊細な細工を施した、美しい帯留め。
原木を活かし繊細な細工を施した、美しい帯留め。

珊瑚に込められた思い

イタリアの地中海珊瑚の歴史は古く、スイス ・ローザンヌ近郊にある約3万年前の遺跡から珊瑚の御守りが発見されています。紀元前から武器の装飾に用いられ、十字軍の兵士も身につけていました。
英国王室では、女王・王妃が出産する産室に赤い珊瑚をおき、王女が誕生すると宝石珊瑚をベッドの脇に飾る習慣があったそうです。宝石珊瑚は、幸福な結婚、豊かな人生を象徴するものとして尊敬され、人々を守る力があると信じられてきました。
高知県幡多地方では、幼児の手首に桃色珊瑚の数珠を巻き、無事に育つことを祈ったそうです。これは熱を伝えやすい性質を持つ珊瑚が汗で曇り発熱を知らせ、酸や化学物質に弱く変色する性質を持っていることから、食事に珊瑚を近づけてみて変化が起これば毒が盛られている証拠として言い伝えられてきました。

子ども念珠は、健やかな成長を願うお守りとして身に付けたという。
子ども念珠は、健やかな成長を願うお守りとして身に付けたという。

子孫代々受け継がれる、世界に一つだけの宝石

珊瑚は「金より高い」とみなされたこともあり、力の証しとして王冠に付けられ、世界中の皇帝・貴族・権力者が富と権力の象徴と崇め、重宝してきました。
珊瑚の魅力は、天然のものであるがゆえに同じものが二つと存在しないこと。そのため世界に一つしかないプレミアムジュエリーとして、結婚から35年目に祝う「珊瑚婚式」や3月の誕生石として贈られたり、子や孫の成長を願う縁起物としても珍重されています。
また、数珠は「寿珠」と称し、親から子へと代々使いつなぐ風習があり、高級赤珊瑚の「寿珠」は資産を受け継ぎ、子孫繁栄、健康、富を“寿珠つなぎ”で受け継ぐという意味が込められていることから、古くから多くの人に愛され続けてきました。

親から子へと受け継がれる「寿珠」
親から子へと受け継がれる「寿珠」

『ケンセン35』では宝石珊瑚のプロがお客様の用途に合わせて、最高級品の珊瑚をセレクトしご提案いたします。取り扱う珊瑚は、もちろんすべて天然サンゴの正規品です。赤珊瑚の最高級品や作家による貴重な美術工芸品は、市場に出回ることはありません。記念日を祝うプレミアムジュエリー、ご家族で代々受け継ぐ宝石、芸術作品をご提案いたします。

親から子へと受け継がれる「寿珠」
鎌倉 通孝 作「サホヒメ-愛の伝説-」 国際コーラルコンテスト グランプリ
日展入選作家 カマクラサンゴGallery蓮Ren運営

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※2023年1月4日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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