琉球王国の誕生前に建造され世界遺産にも登録されたグスク。
断崖を利用した高台に建ち歴史と景観のどちらも楽しめる
断崖を利用した高台に建ち歴史と景観のどちらも楽しめる
かつて帆船に例えられた雄大な佇まい。優美な曲線に往時の姿を垣間見る
琉球弧の島々に200以上も分布するといわれる「グスク」。長らく城郭との見方が通説化していたが、本土の城の石垣が直線的であるのに対してグスクの石垣はうねるような曲線だったり、内部にご神体の石が祀られていたりするなどの違いがあり、防御拠点ではなく聖域だったとする説も浮上している。
2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、首里城など5つのグスクが世界遺産に登録されたが、その中で最古とされるのが勝連城だ。青空を背にした往時の姿は、巨大な帆船に例えられたという。
現在、勝連城跡の周辺は複合施設「あまわりパーク」として整備が進められており、2021年には歴史文化施設が開館した。賑やかな観光地とはひと味違う、悠久の趣を感じてみてほしい。
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あまわりパーク 歴史文化施設
住所: 沖縄県うるま市勝連南風原3807-2 交通: 那覇空港から沖縄自動車道経由約60分 電話番号: 098-978-2033 URL: https://www.katsuren-jo.jp/