天下人・徳川家康が埋葬された地を守る神社。
技術の粋を結集した社殿に時の為政者への畏怖の念を知る。
技術の粋を結集した社殿に時の為政者への畏怖の念を知る。
幾世を超えて人々を魅了する
建築史上稀に見る絢爛豪華な社
元亀3年(1605年)徳川家康は将軍職を息子の秀忠に譲った後、駿府(現在の静岡県中部)に隠居した。この地を選んだ理由は書物に残されているが、幼少期を過ごしたため土地勘があることなどに加え、駿河米の美味しさが挙げられているのが面白い。
家康は逝去後、遺言により久能山に埋葬されたが、その霊廟として創建されたのが久能山東照宮だ。秀忠の命により当時の技術と芸術の粋を結集して造られた社殿は、総漆塗かつ極彩色の装飾が施され非常に豪奢だ。
アクセスは1159段の石段の参道とロープウェイがあるが、おすすめは石段の参道だ。「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」とは家康の名言だが、長き石段を苦労して上った先に見る壮麗な社殿は、ひときわ輝いて見えるに違いない。
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久能山東照宮博物館
住所: 静岡県静岡市駿河区根古屋390 交通: JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車後、「久能山下行き」のバスに乗り換え終点「久能山下」で下車 電話番号: 054-237-2438(久能山東照宮社務所) URL: https://www.toshogu.or.jp/kt_museum/