写真:r.s / PIXTA(ピクスタ)
新年を祝う民芸品の風車、初音と並ぶ「会津三縁起」の一つ。
転んでも転んでも起き上がる、小さな姿に勇気をもらう。
転んでも転んでも起き上がる、小さな姿に勇気をもらう。
愛らしい姿に宿る、七転び八起きの精神
〝人生〞を象徴するような民芸品
雪に閉ざされる会津の冬は長い。ゆえに、会津では外仕事が減る冬の貴重な収入源として家の中でできる手仕事が発展。今も個性的な工芸品や民芸品が数多く残る。
中でも最も古い民芸品が「起き上がり小法師(こぼし)」だ。約400年前、会津藩主の蒲生氏郷(がもううじさと)が藩士に作らせ、正月に売り出したのが始まりとされる。転がしてもすぐ起き上がる様から「七転八起」の縁起物とされ、忍耐と人生の象徴として古くから親しまれてきた。つい笑顔になってしまうようなコロンとした丸いフォルムと素朴な表情が可愛らしく、今なお会津の人々に愛され続けている。大事な場面で失敗しても、予期せぬ困難に見舞われても、何度だって立ち上がれることを起き上がり小法師は教えてくれる。人生のお守りにしたい民芸品だ。
会津町方伝承館
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住所: 福島県会津若松市大町2-8-8 営業時間: 9:00~18:00 休業日: 月曜日(祝日の場合は翌日休業)、12/31~1/4 料金: 入館無料 その他: 起き上がり小法師体験550円
会津若松市の観光情報は、