東京グルメバトン

東京グルメバトン VOL.55

わたなべ | 白金高輪

ISSUED | 2021.05

もてなしの心が生み出す上質な空間と磨き上げた味の進化

「荒木町 きんつぎ」の北村徳康さんからバトンを受け継いだのは白金高輪の和食店「わたなべ」の渡邊大将さん。 季節の食材を活かした個性豊かな料理が並ぶ。

PROFILE

 
渡邊 大将さん

山梨県出身。高校卒業後、ワー キングホリデーで1年間オース トラリアへ。帰国後は和菓子店 で働くと同時に、夜は地元の創 作和食店に勤務。25歳で上京 し、学芸大学「件」で経験を積む。 29歳で三軒茶屋に「鈴しろ」を オープン。5年後、ステップアッ プのため「鈴しろ」を閉店し、 2021年1月「わたなべ」を開く。

 白金高輪駅から徒歩2分の場所に、今年1月オープンした「わたなべ」。まるで蔵の入口を思わせるような趣のある戸を引いて店内に入ると、凜とした風情の白木の一枚板カウンターが目に飛び込んでくる。

 店主の渡邊大将さんは、かつて三軒茶屋で5年間にわたり、和食店「鈴しろ」を営んでいた。数ヶ月先まで予約で埋まる人気店を閉め、移転して「わたなべ」を開店した理由を「ステップアップのためです。もともと5年を一区切りとして移転を視野に入れていました」と語る。約1年半の準備期間中は全国各地の生産者を巡りながら、フレンチや中華など和食以外の研鑽も積み、自らの引き出しが増えたという。

 「わたなべ」の佇まいは和食店だが、渡邊さんは「和食を作っている、という意識はあまりないんですよ」と話す。「自分らしい料理でおもてなしをして、お客様にご満足いただければ。それだけです」。完全予約制、お任せコースのみで一斉スタートというスタイルをとっているのも「本当に納得できる味を提供したい」という思いのあらわれだ。

 「常に追求しているのは、素材を活かすこと、シンプル、そしてオリジナリティ。突き詰めれば『愛情』という言葉に集約されるのかもしれません。『このお客様にはどんな料理が喜んでいただけるだろうか』『どうすればこの食材の良さを活かすことができるだろうか』と、日々考え続けています」

 カウンターに座ったときの視界まで計算された内装や、オーダーメイドで発注することもあるという器へのこだわり。味、彩り、雰囲気など、全てにおいて、一度訪れたら「また来たい」と思わせてくれる店だ。

「これまで多くのお客様に育てていただきました」と語る渡邊さん。客のニーズに応えてより高みを目指す。

「これまで多くのお客様に育てていただきました」と語る渡邊さん。客のニーズに応えてより高みを目指す。

RESTAURANT INFO 店舗情報

  • わたなべ/白金高輪
  • わたなべ/白金高輪

    住所:港区白金1-29-9 ライオンズマンション白金東1F ▶︎MAP
    電話番号:03-6277-1733
    営業時間:17:00~24:00
    休業日:不定休 ※完全予約制


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