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東京グルメバトン VOL.104

Attivo|虎ノ門

夜の刻を存分に楽しむ心ほどける会話と料理

西麻布の日本料理「常(とわ)」の常安孝明さんからバトンを受け継いだのは、虎ノ門のイタリアン「Attivo」の坂川光平さん。深夜まで灯るカウンターで愉しむ、心和む会話と丁寧な一皿。

Text_SAYAKA NAGASHIMA. Photographs_MASAMI OHIRA.

ジャンルは違えど刺激をもらうことが多く、探究心あふれる坂川さんの料理にはいつも驚かされます。中でもパスタは格別です。
常(とわ)|常安孝明さんより

Profile

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坂川光平さん

東京都出身。大学卒業後、品川「アロマクラシコ」で約8年間修業を積み、青山「トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ」で2年間、元麻布「アルヴェアーレ」で5年間勤務。2022年に自身の店「Attivo」をオープン。

高層ビルが静かに眠る虎ノ門の深夜、温かな明かりが灯る店がある。深夜3時まで営業するイタリアン「Attivo」だ。カウンター越しに料理を仕上げながら、笑顔で言葉を交わすのは、シェフの坂川光平さん。

坂川さんは品川「アロマクラシコ」など、都内の名店で研鑽を積んだ料理人。「背中を向けない料理人でありたい」という想いのもと、客への目配りと心配りを大切にしている。

「クローズドキッチンで料理に没頭する環境も経験しましたが、お客様との距離が近い方がやはり楽しい。スタッフが終電に間に合うよう閉店時間を設定すると、片付けや発注などで慌ただしくなってしまう。だったらスタッフは先に帰して、自分は好きなだけカウンターに立てばいいやって(笑)」

そんな坂川さんとの会話を楽しみに、22時過ぎのアラカルトタイムに訪れる客も多い。

ゆっくり客と向き合う時間を確保するため、肉などの火入れはコンベクションオーブンに任せ、自らは仕上げに集中。シンプルな調理法ゆえに、素材選びには一層のこだわりを見せる。

「僕たちの料理は、生産者さんの存在があってこそ。ともすれば料理人ばかりが脚光を浴びがちですが、素材の素晴らしさを料理を通してお客様に伝えたい。そのためにも誰から、どのような状態で仕入れるかがとても大事なんです。信頼できる農家さんや業者さんから納得できる素材だけを仕入れています」

店名「Attivo」は、イタリア語で〝活力〞を意味する。

「以前勤めていた店で、お客様から『嫌なことがあったけど、料理を食べて元気が出た』と言われたことがあったんです。それがすごく嬉しくて。店の名前を考えたとき、自然と〝活力〞という言葉が浮かびました」

将来は、「もう一人料理人を入れて、自分はカウンターでお客様と飲んでいたい」と笑う坂川さん。今日の疲れを癒し、明日の元気となる。そんな「活力」をもらえる店だ。

坂川光平

RESTAURANT INFO店舗情報

  • Attivo
  • Attivo
    (あってぃーぼ/虎ノ門)

    電話番号: 080-9431-0708
    住所: 東京都港区西新橋3-2-2 植竹ビル1F
    ▶︎MAP
    営業時間: 18:00~27:00(L.O.25:00)
    ※22:00以降アラカルト可
    休業日: 日曜日・不定休

    ※席料1,000円(税込)

 

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●ご利用期限:2025年11月30日(日)
※除外日あり
※税・席料込、お飲み物代は含まれません
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応募締切:2025年6月29日(日)

応募フォーム

※2025年6月3日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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