TOP MAGAZINEクローズアップ 〝最強〟のトラが、今や守られるべき存在に? 絶滅に瀕したトラを救うためにできること。

〝最強〟のトラが、今や守られるべき存在に? 絶滅に瀕したトラを救うためにできること。

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「虎だ! 虎になるのだ!」ーー。アニメ『タイガーマスク』のオープニングで耳にする台詞の通り、トラは古くから強さの象徴とされてきた。戦国時代には、武田信玄が「甲斐の虎」、織田信長の父・信秀が「尾張の虎」と呼ばれ、他を圧倒する強さが〝虎〟と表現された。そんな最強の動物“トラ”が絶滅の危機に瀕している。残りはわずか3,200頭といわれる野生のトラのためにできる支援とは。

わずか3,200頭となった野生のトラを守るため
WWFではさまざまな活動を行っています。

WWFは世界100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年に設立されました。人と自然が調和して生きられる未来を目指して、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止などの活動を行なっています。

〝最強〟と言われたトラが、守られるべき存在になったのはなぜか。

〝最強〟と言われたトラが、守られるべき存在になったのはなぜか。

〝強者〟としてのトラの存在

「タイガーマスク」や「阪神タイガース」のように、トラは特にスポーツや勝負事の場面で“強者”のモチーフとなり、野生のトラがいない日本でも馴染み深い動物だ。また、その神秘的な佇まいも魅力だ。美しい縞模様にどっしりとした体、そして鋭い眼差しには、狙われれば決して逃れられないような凄みを感じる。だが実際には、狩りの成功率はわずか10%ほど。10回のうち9回は失敗に終わるからこそ、大型動物を捕えれば、数日かけて骨と皮になるまで食べ続けるという。トラには、生き延びるために何度も失敗を繰り返しながら必死に獲物を追い続ける、そんな泥臭い一面もあるのだ。圧倒的な強さの裏に見せる不器用さ。ヒトの人生にも通じるその生き方こそ、我々がこれほどまでに魅了される理由かもしれない。

世界中で残りわずか3,200頭。トラは今や守られる存在に

そんなトラが今、絶滅の危機に直面していることをご存じだろうか。20世紀初頭には10万頭いたとされるトラの数は、およそ3,200頭にまで減少。その原因は、毛皮や骨を狙った乱獲や、森林伐採に伴う生息地の減少などだ。国際的に規制が厳しくなった現在も、未だ密猟はなくならない。こうしたトラの危機は、我々日本人には関係ないように思えるかもしれないが、トラがすむ森で違法伐採された木材製品は日本にも輸入されている。さらに食物連鎖の頂点にいるトラの絶滅は、生態系の崩壊による自然環境への悪影響はもちろん、長きにわたる日本人の〝強さ〟の象徴、憧憬 の存在が、永遠に失われてしまうことになる。来年は寅年だ。世界中で危機にさらされているトラに、ぜひ思いを馳せてみてほしい。

WWFジャパンからのお知らせ

トラとトラのすむ森の保全に関するWWFジャパンの取り組み

トラを取り巻く3つの問題

野生のトラの主な生息地は中国北部やロシアなどの寒帯、インド、インドネシアなどの熱帯から亜寒帯。環境も密林や湿地、マングローブなど地域によって異なります。かつては26カ国を数えた生息国も、現在では11カ国と、まさに絶滅の危機に瀕しています。野生のトラを脅かしている原因は大きく3つあります。それが「森林破壊」「密猟」「違法取引」です。

「森林破壊」トラの生息地の一つ、インドネシア・スマトラ島では、1985年に2,540万ヘクタールあった熱帯林の半分以上がすでに消滅しています。

「密猟」高価な薬の原料とされるトラの骨を狙った密猟と、それを違法に取引する密輸などの犯罪も横行しています。

「違法取引」2000年から2015年までの間に、少なくとも1,755頭に相当するトラの骨や毛皮がアジア各地で押収されています。

野生のトラの命を守るためにできること

2010年に3,200頭とされた野生のトラを、2022年までの間に倍にする国際的な保全計画を、各国と共に進めています。その活動内容は、保護区の設立支援や森林火災・違法伐採の防除、密猟防止パトロールなど、傷ついたトラを救護する取り組みなど多岐にわたります。その活動資金はWWF会費や寄附によって賄われています。

活動内容

1. 生息状況の調査
2. 森林火災対策、森林の再生
3. 違法行為の監視、違法取引の防止
4. 密猟ワナの撤去
5. 負傷したトラの救護支援、野生復帰
6. 環境に配慮した生産と消費の推進

活動地域

ロシア極東地域、タイ、ミャンマー、インドネシア(スマトラ島)

野生のトラの命を救うために。今、みなさまのご支援が必要です。
ご支援を一年間続けていただくと、たとえば次のような取り組みに活かされます。

500円/月のご支援でできること 傷ついたトラを野生に戻す取り組みに
500円/月のご支援でできること
傷ついたトラを野生に戻す取り組みにロシアのリハビリセンターで傷ついたトラを1日間保護することが可能に。トラの命を救うことができます。※1年半のご支援で可能になります。

1,000円/月のご支援でできること トラを密猟や罠から守る取り組みに
1,000円/月のご支援でできること
トラを密猟や罠から守る取り組みにスマトラ島での森林パトロールを2日間増加することが可能に。トラを密猟や罠から守ることができます。

2,500円/月のご支援でできること トラを守る人を育てる取り組みに
2,500円/月のご支援でできること
トラを守る人を育てる取り組みにトラが生息する地域に隣接する村、約30世帯の人々に、衝突回避のトレーニングを実施することができます。

5,000円/月のご支援でできること 野生のトラを調査する取り組みに
5,000円/月のご支援でできること
野生のトラを調査する取り組みにタイで野生のトラの生態調査に使う自動撮影カメラを3台購入し、仕掛けることができます。

特別企画「トラに願いを。」

今、トラの保全活動へご寄付いただいた方に、オリジナル返礼品をプレゼントしています。

一度の寄付金額が、5,000円以上の方へ
一度の寄付金額が、5,000円以上の方へ・トラのポストカード5枚組

一度の寄付金額が、10,000円以上の方へ
一度の寄付金額が、10,000円以上の方へ・トラのポストカード5枚組
・トラの木製マグネット

をお送りいたします。
プレゼント期間:2022年5月31日受付分まで

寄附の方法

下記サイト内「トラに願いを。」のページより、クレジットカードにてお申込みいただけます。

高額なご寄附をご検討の方へ

大きな金額でのご寄付をご検討されている方のために、安心して相談できる専用窓口があります。500万円以上のご寄付は、条件により紺綬褒章のご案内も。強引な勧誘は一切ありません。寄付金控除や遺贈・遺産寄付についてのご質問等もお気軽にお問い合わせください。

03-6316-3350
(担当:ルドン/平日11:00~17:00)

一度の寄付金額が、10,000円以上の方へ
WWFジャパンについてWWFは世界100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年に設立されました。人と自然が調和して生きられる未来を目指して、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止などの活動を行なっています。活動は皆さまのご支援によって行われています。ぜひご支援をお願いいたします。

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル3階 03-3769-1241(会員係:平日10:00~17:30)

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® WWF is a WWF Registered Trademark

※2022年2月7日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。