TOP MAGAZINE特集 No Dog, No Life 「犬と暮らす」という幸せ

No Dog, No Life 「犬と暮らす」という幸せ

責任と覚悟を持って臨む愛犬との素晴らしい人生

「犬と暮らしたい」と思った時、「マンションでも飼える?」「何が必要なの?」と、初心者にはわからないことが多い。そこで、犬の生態や犬との暮らし方に詳しい、小滝橋動物病院グループの代表・獣医師の井口和人先生に、犬と暮らすことの魅力や必要なことについて伺った。

「犬は人への愛情に溢れています。こちらが愛情を示せば、それに100%応えてくれます。それが犬と暮らすことの大きな魅力の一つと言えるでしょう」

一説によると、犬を1分間抱きしめるだけで、幸せホルモンであるオキシトシンが溢れるのだとか。そんな癒し効果のほか、犬と散歩することで飼い主の健康につながったり、犬を通じて友達ができたり…というメリットもある。さらに、子どもがいる家庭では、犬との触れ合いが子どもの情緒の発達にプラスの影響を与えることもあるという。

ただし、犬と暮らすためには〝責任〟と〝覚悟〟も伴う。

「犬の平均寿命は10〜15年。人間よりはるかに短い命が尽きるまで、生涯にわたって世話をするという覚悟が必要です。また、無駄吠えによる騒音や、人への飛びつきや噛み癖といった問題行動を抑え、周囲に迷惑をかけないという責任も大きい。さらに、散歩の際は、排泄のエチケットやマナーを守るといったことも求められます」

愛犬と暮らし、社会で共存していくためには、相応の覚悟と責任が伴う。しかし、正しい知識と愛情をもって接することで、犬との暮らしはきっと素晴らしいものになるはずだ。

愛犬との素晴らしい人生

私がアドバイスします!

井口和人 先生
小滝橋動物病院グループ 井口和人 先生

1981年東京都出身。2007年に麻布大学獣医学部卒業後、愛知県にある犬の心臓外科病院として名高い茶屋ヶ坂動物病院に勤務。2010年に小滝橋動物病院へ入職し、2014年に日本獣医循環器学会専門認定医を取得する。2020年に獣医循環器学会
優秀症例章受賞。2023年に小滝橋動物病院グループ代表に就任し、2025年には医学博士も取得している。

Q1犬はどこからお迎えすればいいですか?

A初心者はペットショップがベター

犬を購入する場合、ほとんどはペットショップかブリーダーになる。どちらにも特徴があり、それぞれにメリット・デメリットがある。初心者は欲しい犬種、飼う環境なども考慮しながら、いろいろな犬種をチェックできるペットショップで購入するのがおすすめだ。また、保護犬の譲渡会で譲り受ける方法もあるが、保護犬は成犬がほとんどで、以前の飼われ方によっては性格的に馴れにくい犬もいるので、初心者にはややハードルが高い。

メリット デメリット
ペットショップ 複数のブリーダーから仕入れた子犬を飼育・販売。一店舗で小型犬から大型犬までさまざまな犬種を見ることができ、その中からお気に入りの犬を選ぶことができる。購入後の相談にも対応してくれる体制も嬉しい。 親犬に関する情報や血統、遺伝的な疾患の有無などが不明のまま販売されることが少なくない。また、ガラスケースや限られたスペースで子犬を展示していることによる、運動不足や精神的な負担の心配もある。
ブリーダー 親犬を見ることができるので、子犬の性格やその子が将来どのように成長するかイメージすることができる。また、ブリーダーは専門的な知識や経験を持っている点も心強い。飼いたい犬種が決まっている人にはおすすめ。 郊外に拠点を構えるブリーダーだとアクセスがしにくかったり、見学や訪問が予約制の場合もある。また、初心者への販売を行わない方や、ずさんな飼育環境で犬を育てているブリーダーもいるので、事前に確認、注意が必要になる。

Check!飼い主が必ず行うことは?

狂犬病の予防接種を年1回行う。犬を所有してから30日以内に、居住している市区町村に畜犬登録を行う。犬に装着されているマイクロチップを、自身の情報に変更する必要がある(装着されていない犬は、マイクロチップ挿入を病院で実施)。フィラリアの予防の他、致死率の高い病気に対するコアワクチンの接種なども考慮したい。

Q2揃えておくべきアイテムは?

Aクレート(キャリーケース)は早めに!

犬を迎えるにあたり、高揚感からかついついリードやおもちゃなどを一番に買ってしまいがち。しかし、犬が快適に暮らせるように、まずはフードボウルや水入れといった食器類とペットシーツ&消臭スプレーを含むトイレ用品などを優先したい。また、「犬が安心して過ごすためのクレートは、運搬にも使えるので早めに揃えましょう」と井口先生。その際「成長分を見越してサイズを選ぶことが大事」ともアドバイスする。その他のアイテムは、犬と暮らしながら揃えていくと良いだろう。

Q3フードは何を与えたらいいですか?

A美味しそうに食べるものがいちばん

フードの種類は数多くあるので、初心者は何をあげれば良いか悩んでしまう。最初のうちは、ペットショップやブリーダーと相談して決めるといいだろう。もりもりと美味しそうに食べるフードがいちばんだが、お腹を壊さないように、与える量に気をつけたい。また、フードにはドライ系とウェット系があるが、ウェット系は歯垢・歯石が付きやすいので、こまめに歯磨きをしてあげること。さらに、開封後は保存方法にも気をつけたい。

Check!犬には絶対NGな食べ物

中毒や重大な健康被害(急性腎不全、溶血性貧血など)を引き起こす食べ物は、犬には絶対に与えてはいけない。「ネギ類やブドウ・レーズン、チョコレート、キシリトール、カフェイン、アルコールは少量でも命に関わるため、絶対にNGです」と、井口先生は厳しく注意喚起。もしも誤食した場合は、直ちに動物病院を受診すること。

Q4犬のしつけは重要ですか?

Aしつけは犬のためにも不可欠

しつけをせずにただ可愛がっているだけだと、無闇に吠えて近隣に迷惑をかけたり、散歩中に他の犬や人に攻撃をしたりして、思わぬトラブルに発展することが。人と犬が良い関係性を築くため、犬が社会の中で安全に暮らしていくために、小さいうちからきちんとしつけを行うことが重要だ。そのためには愛犬と接する際、きちんと目を見ることが大事。このアイコンタクトこそが、しつけの基本でありコツなのだ。

Q5散歩の方法を教えてください。

A犬種に合わせた距離が大事

子犬の場合の散歩デビューは免疫力ができる、生後4ヶ月前後からが安全。その際、首輪・ハーネス・リードは必要不可欠だ。首をグッと締めるタイプの首輪や輪っかタイプのリードだと、柔らかい子犬の喉を痛める危険性があるので要注意。ベルトで肩や胴をホールドする、ハーネスタイプを選ぶと良いだろう。距離や時間は犬種によって異なるので、小型〜中型〜大型犬の目安を明記した下の表を参考にしていただきたい。

犬種 距離 時間 備考
小型犬
(チワワ、トイプードルなど)
1〜2km 1回
15〜30分
室内での遊びだけでも十分な犬種もあるが、社会性を養うためにも、短時間で良いので外を散歩させた方が良いだろう。
中型犬
(柴犬、ビーグルなど)
2〜3km 1回
30〜40分
距離2〜3km、時間30〜40分はあくまでも目安。ビーグルのような運動量が必要な犬種は、1時間以上散歩させても良いだろう。
大型犬
(レトリバー、ハスキーなど)
4km前後 1回
40〜60分
ただ歩くだけでなく、ドッグランで走らせるなどして、犬の運動欲求を満たすことが大事。犬種によっては、暑さに注意が必要だ。

Q6病気や怪我が心配です。

Aしつけは犬のためにも不可欠

犬を迎える前には、あらかじめ自宅近く(徒歩圏内から車で10〜15分圏内が理想)の動物病院や獣医師の存在をチェックしておきたい。また、犬も人と同様、定期的に通う病院、すなわち「かかりつけ医」を決めておくと、健康維持に役立ち、飼い主の安心にも繋がる。「病気や怪我にならなくても、1ヶ月に1回くらいのペースで、かかりつけ医に愛犬を診てもらうと良いでしょう」と、井口先生は定期健診を勧める。

Q7家を留守にしがちなんですが…。

Aペットカメラやペットホテルを活用

犬に留守番をさせる場合は、最初は数分、次に30分、1時間…と、段階的に時間を延長して慣れさせることが大事。実際に留守番をさせる際には、室温管理(20~25℃が目安)をして、安全のためにゲージやサークルに入れる。留守番時間は最大でも10時間ほどに留めたい。最近はペットカメラで留守中の犬を見守ることもできるが、日をまたぐ場合などは、ペットホテルや世話をしてくれる知人などに預けるのが安心だ。

パナソニック HDペットカメラ KX-HDN215
¥27,300(税込)

0120-872-086(お客様ご相談センター)

動作検知センサーと赤外線センサーの2種類のセンサーを搭載し、室内の犬の動きに合わせて自動追尾する。200万画素という高画質で記録した画像・映像をスマホで確認できるので、飼い主は外出先から愛犬をチェックすることが可能。また、専用アプリを使えば外から愛犬の声を聞いたり、呼びかけたりすることも可能だ。そんな優れた機能もあって、愛犬家の間で注目されている。

パナソニック HDペットカメラ KX-HDN215

初心者におすすめの犬種 厳選5

  • チワワ

    小型犬チワワ

    丸くて潤んだ瞳が可愛い

    チワワにはロングコート(写真)とスムースコートの2種がいる。最近は見た目の可愛さと大人しい性格からロングが人気だが、毛並みの手入れが必要。一方、スムースは活発な性格と、ブラッシングの手間がかからないことが魅力だ。

  • トイプードル

    小型犬トイプードル

    サイズ・性格ともに初心者に最適

    活発な性格でとてもフレンドリーなトイプードルは、知能が高くしつけやすいのが魅力。抜け毛が少なく室内でも飼いやすいが、毛が伸び続けるため定期的なトリミングが必須。甘えん坊で留守番が苦手な子も多く、コミュニケーションが重要になる。

  • コーギー

    中型犬コーギー

    世界中で愛される牧羊犬

    正式名はウェルシュ・コーギー・ペンブローク。ピンと立った耳、短い足、長い胴、ぷりぷりしたお尻という個性的な見た目と、明るく陽気で遊び好きな性格でファンは多い。スタミナがあり活発に動くため、毎日しっかりと散歩をしたい。

  • ビーグル

    中型犬ビーグル

    忠実なビーグルは家族の良き友に!

    明るく活発で好奇心が旺盛な性格と、垂れ耳ならではの愛嬌たっぷりの外見が人気だ。吠えやすい傾向があるため早めのしつけが必須だが、指示には忠実で関係を築きやすい。また、とても運動好きで、体力もあるため毎日の散歩は欠かせない。

  • ラブラドール・レトリーバー

    大型犬ラブラドール・レトリーバー

    遊び好きで、しかも献身的!

    穏やかで人懐っこく、また盲導犬や警察犬に採用されるほど賢い犬種なので、初心者にも飼いやすい大型犬だ。水猟犬のルーツを持つので散歩のほかに、時には水遊びもさせたい。食欲旺盛で太りやすいので、食事管理には気をつけたい。

※2026年5月7日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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