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東京グルメバトン VOL.71

bistro simba|新富町

発行: 最終更新日:

本格料理と自然派ワインをカジュアルに楽しむビストロ

「O2」の大津光太郎さんからバトンを受け継いだのは新富町に店を構える「bistro simba」の菊地佑自さん。 本場仕込みのフランス料理と厳選したワインを家庭的な雰囲気で提供する。

Words_SAYAKA NAGASHIMA
Photographs_KIYOSHI TSUZUKI

菊地シェフとはナチュラルワイン好きが集まる会で出会いました。常に挑戦を続ける姿勢を尊敬しています。
O2|清澄白河 大津 光太郎さんより

Profile

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菊地 佑自さん

京都府出身。調理師学校を卒業後、都内のフランス料理店で修行し2002年に渡仏。 3軒の三ツ星店を含むガストロノミーで修業後、パリの有名ビストロで6年間研鑽を積む。 13年に帰国、15年に「bistro simba」開店。

新富町駅から徒歩3分、緑豊かな公園の目の前に店を構える「bistro simba」。温かみのあるオレンジを基調とした店内は、常に多くの客で賑わいをみせる。そんな店内に目配りをしながらキッチンカウンターで腕を振るうのが、オーナーシェフの菊地佑自さんだ。

「日本に本格的なパリのビストロを開きたい」と、2015年にオープンしたこの店のコンセプトは「シンプルで、香りがあって、あったかいサービス」。単身渡仏し数年にわたるガストロノミーでの修行中、ふらりと訪れたビストロで受けた感動を今も変わらず大切にしている。

菊地さんが料理に求めるのは「素材の良さをシンプルに活かす」こと。そのため素材に妥協はなく、日本各地を訪れて生産者と対話を重ね、納得した素材だけを仕入れている。

「料理人は素材の作り手と食べ手を繋ぐ存在です。生産者の思いが詰まった素材の魅力を引き出し、お客様に美味しいと喜んでいただくことが喜びです」

素材の味を活かした料理に合わせるワインは、全て自然派。ライトに楽しめるものからヴィンテージものまで、常時二千本のナチュラルワインを揃える。ワインリストはなく、ソムリエが対話の中で客の好みや気分に合わせてセレクトする。

「リラックスした雰囲気のなか、美味しい料理とお酒を気軽に楽しめるのがビストロの醍醐味です。肩肘張らずに食事を楽しんでいただきたいですね」

現在のところ予約は1ヶ月待ちだが、21時を過ぎれば席が空くこともしばしば。あえて予定を決めず、宵の興に任せて立ち寄るのもいい。こちらも自然体で訪れたくなる店だ。

Bistro simba(びすとろしんば/新富町)

RESTAURANT INFO店舗情報

  • Bistro simba(びすとろしんば/新富町)
  • Bistro simba(びすとろしんば/新富町)

    住所: 東京都中央区銀座1-27-8 ▶︎MAP
    電話番号: 03-6264-4218
    営業時間: 火~土曜日 17:30~23:00(L.O.)、日曜日15:00~21:00(L.O.)※食材が無くなり次第終了(21:00以降BAR利用可)
    休業日: 月曜日、火曜日不定休
    料金: コース6,600円、8,800円、11,000円(税込)

 

※2023年5月9日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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