上部写真:鶴居村提供 その他写真:©日本野鳥の会
国の特別天然記念物にも指定されているタンチョウ。
雄大な景色の中で舞う姿に、自然の美しさを改めて感じる。
雄大な景色の中で舞う姿に、自然の美しさを改めて感じる。
釧路湿原の冬の風物詩 雪原に舞う麗しきタンチョウ
昔話などにも登場し、日本人には馴染み深いタンチョウ。江戸時代には本州まで飛来していたとされるが、明治以降は乱獲や開発によって一時は絶滅したと思われていた。しかし大正13年、鶴居村の釧路湿原の奥地で十数羽のタンチョウが発見され、昭和10年には天然記念物に指定。その後、昭和25年に阿寒町の農家の庭先でトウモロコシの給餌に成功して以降、鶴居村でも地元住民による給餌活動が続けられ、現在は約1900羽にまで回復している。餌を求めて人里へやってくる冬には、晴れ渡る青空へ一斉に飛び立つタンチョウの群れや、川霧の中に浮かび上がる幻想的なタンチョウの姿など、絵画のように美しい光景が広がる。地元の人々の温かな思いによって守られるこの絶景を、ぜひ一度目にしてほしい。
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
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住所: 北海道阿寒郡鶴居村字中雪裡南 電話番号: 0154-64-2620 営業時間: 9:00~16:00 休館日: 火~木曜日(祝日開館)、年末年始 備考: ※毎年10月1日~3月30日まで開館。
※閉館日でも観察・撮影は可能。
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