写真:kiki / PIXTA(ピクスタ)
オホーツク海の豊かな恵みを悠然と湛える海水湖。
秋には湖面が真っ赤に染まり息をのむような美しさを見せる。
秋には湖面が真っ赤に染まり息をのむような美しさを見せる。
Text_SAYAKA NAGASHIMA.
広大な湖が見渡す限りの赤に染まる
日本一のサンゴ草群落地で出会う秋の絶景
北洋漁業のメイン舞台のひとつ、オホーツク海。この豊かな海と繋がる、面積58万㎡の巨大な海水湖が「能取湖(のとろこ)」だ。以前は湖口が季節によって開閉する汽水湖だったが、1973年の護岸工事で湖口が固定され、完全な海水の湖となった。ホタテやホッキなどの海産物の宝庫で、春から夏にかけてはアサリの潮干狩りの名所としても知られている。
南畔には「サンゴ草」と呼ばれるアッケシソウの群落地があり、毎年9月になると紅葉したサンゴ草が辺り一面を真っ赤に染め上げ、青い湖水との見事なコントラストをなす。最も色づく9月中旬には「能取湖さんご草まつり」も開催され、新鮮な秋の味覚と絶景を堪能できる。
厳しい冬を前にした束の間のひと時、自然が織りなす壮大なアートを楽しんでみてほしい。
能取湖サンゴ草群落地
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住所: 北海道網走市卯原内60-3 電話番号: 0152-47-2301(卯原内観光協会) 営業期間: 10月中旬まで開園 料金: 無料 交通: JR網走駅よりバス「サンゴ草入口」下車、徒歩約5分
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