写真提供:高梁市教育委員会
築城以来、目まぐるしく城主を入れ替えながら受け継がれた山城。
江戸初期から残る重厚な佇まいに、城が辿った波乱万丈の歴史を偲ぶ。
江戸初期から残る重厚な佇まいに、城が辿った波乱万丈の歴史を偲ぶ。
幻想的な雲海の中に浮かび上がる
国内唯一の天守が現存する山城
全国に12ある天守が残る城の中で唯一の山城、備中松山城。その始まりは鎌倉時代、1240年に有漢郷(現 高梁市有漢町)の地頭であった秋庭三郎重信が、4つの峰からなる臥牛山の大松山に築いた砦である。後に城の中心は小松山に移ったが、1574年の備中兵乱の際には臥牛山周辺に21もの砦が築かれ、山全体が一大要塞になっていたという。その立地ゆえに、城が雲海の中に浮かび上がる幻想的な景色を見られることから「天空の山城」とも言われる。中でもベストシーズンは10月下旬~12月初旬の早朝。寒さ対策は必須だが、早朝の凛と澄んだ空気に包まれながら見るその絶景は、いくつもの時代を超えて生き残る山城の往時を偲ばせると同時に、儚くも力強い佇まいに感動を覚えずにはいられない。
備中松山城
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料金: 大人500円、小中学生200円 営業日: 9:00~16:30(4~9月17:30迄)
※入城は閉城30分前迄休業日: 12月29日~1月3日 その他: 雲海に浮かぶ備中松山城は、別の峰にある「雲海展望台」で見られる。
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