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干潮の海浜へ曳き下ろされる
Text_SAYAKA NAGASHIMA.
穏やかな海辺が鮮やかに色づく時代を超えて受け継がれてきた祭礼。
豪奢な山車と精巧なからくりが、街に息づく文化と歴史を伝える。
豪奢な山車と精巧なからくりが、街に息づく文化と歴史を伝える。
干潮の海浜へ曳き下ろされる
5輌の山車が織りなす勇壮な神事
知多半島を代表する山車祭礼のひとつ「亀崎潮干祭(かめざきしおひまつり)」。その起源は江戸時代中期にさかのぼるとされ、海運や醸造業で栄えたこの地の人々が、五穀豊穣や海上安全、地域の繁栄を氏神・神前神社に祈願したことに始まる。
主役は、豪華な装飾を施した五輌の山車(やまぐるま)。若衆たちの掛け声とともに干潮の海浜へと曳き下ろされる。波打ち際に豪奢な山車が立ち並ぶ姿は圧巻の一言。山車上ではからくり人形が奉納上演され、その豪快さと繊細さが調和した伝統などが高く評価されて、2006年に国の重要無形民俗文化財に、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。静かな海辺の町に息づく力強さを感じさせる祭礼。受け継がれてきた歴史と海辺の風景が重なり合う瞬間に、立ち会ってほしい。
山車上のからくりは、神に捧げる芸能として継承されてきた。「湯取り神事」は神事の一場面を表現した演目を通じて、祭礼の精神性を今に伝える。
山車の随所を彩る精緻な彫刻装飾。写真は亀崎中切組の山車に施された「力神」。
開催情報

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日時: 毎年5月3日・4日 ※雨天順延 HP: https://shiohi-matsuri.jp/ お問合せは、半田市観光協会(0569-32-3264)まで
半田市の観光情報は