
継ぎ人 その十一
人生を豊かに彩る幸せを届ける商人
ISSUED | 2018.03

株式会社 千疋屋総本店 六代目 大島 博さん
- 伝統ジャンル | 総合果物店 継承歴 | 六代目
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1957年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、ニューヨーク、ロンドンへの留学を経て、株式会社ドップス・インターナショナルに入社し、輸入代行業に携わる。 その後、28歳で株式会社 千疋屋総本店に入社、1998年代表取締役就任。東京商工会議所 中央支部 相談役、日本橋優申会 会長、他。
人生を豊かに彩る幸せを届ける商人
店頭に誇らしげに並ぶ果物たち。目をキラキラ輝かせながら、それらを手にとるお客様。ここは千疋屋総本店。誰もが憧れる日本最大級の果物専門店だ。
千疋屋は1834年(天保5年)に創業。武蔵国埼玉郡千疋屋村(現在の越谷市東町)で槍術道場を開いていた初代・弁蔵氏が、経営の行き詰まりから、界隈で採れる果物や野菜を船に乗せ、古利根川などの水路で江
戸に行商。日本橋で露店を構え、「水くゎし安うり処」の看板を掲げたことに始まる。
「40歳で父から代を譲り受けました。その時言われたのは、「自分の代で暖簾をさらに輝かせ、次の代へ繋ぐ経営をすること」でしたね。どの企業もそうですが、時代に合わせて変化していかなければなりません」
露店から高級果実店へ、外国産果物の輸入、フルーツパーラー、大園芸場、加工品開発、支店網の拡充など、代々時代に合った変化を繰り返してきた千疋屋。大島さんもその道を辿ることになる。
「私が社長に就任した当時は、みなさんに知っていただくと同時に、千疋屋ブランドが高級化し過ぎてしまったという側面もありました。千疋屋を今の時代が求める姿に変えるため、「ブランド・リバイタル・プロジェクト」を立ち上げました。ロゴや包装紙などのビジュアルから従業員の働く環境まで落とし込んでいます。もちろん、当初は先代や番頭さんたちに受け入れられないこともありましたよ」
「一つ上の豊かさ」を掲げ、進化し続ける千疋屋。その進化は日本国内だけでなくグローバルに広がりつつある。 「千疋屋を訪れるお客様も日本人だけではなく、海外の方も増えてきました。「日本土産=千疋屋」と言われるような、日本を代表するブランドに進化させていきたいですね」 大島さんの中にしっかりと生きている千疋屋スピリッツ。これからの千疋屋の進化が楽しみでならない!
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匠の言葉
「一つ上の豊かさ」
ブランド・リバイタル・プロジェクトにより生まれた千疋屋のコアバリュー。千疋屋の進化は現在進行形だ。
店舗情報
株式会社 千疋屋総本店
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住所 中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー内 ▶︎MAP 電話番号 03-3241-0877(メインストア)
03-3241-1630(フルーツパーラー/レストラン直通)交通 東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅地下通路直結
JR総武線新日本橋駅地下通路直結
JR各線東京駅八重洲北口より徒歩約12~15分
JR各線神田駅より徒歩約8分千疋屋と言えば、やはりコレ!「 果物は食べて美味しいだけではなく、香りなど人の心を豊かにさせる癒し効果もあります」と大島さん。
関東大震災直後の千疋屋(左)と昭和30年代頃の旧本店(右)。いずれもハイカラな趣で、当時から憧れのお店であった様子が伺える。
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