TOP MAGAZINE日本を巡る 黒島天主堂|長崎県佐世保市

黒島天主堂|長崎県佐世保市

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かつて多くの潜伏キリシタンが暮らした「黒島」のシンボル。
現在も信仰と共に生きる人々の祈りの心に触れる。

厳しい弾圧の時代を経てなお人々に受け継がれる祈りの場

佐世保市の相浦桟橋からフェリーで約50分。水が豊富で別名水島とも呼ばれる「黒島」。ミネラル豊富な海水を使った黒島どうふは島の自慢の逸品だ。

かつてこの地には幕府の追及を逃れた潜伏キリシタンがひっそりと暮らしていた。厳しい弾圧の時を経て、1873年にキリスト教が解禁されると、島民の多くがカトリックに復帰。1900年にはマルマン神父が本格的な御堂の建設に着手し、信者の献身的な奉仕によって、現在は国の重要文化財でもある「黒島天主堂」が完成した。

今も島民の約8割がカトリック信者で、週末には多くの人がミサに通う。時代に翻弄されながらも貫いた信仰心で、独自の生活様式を築いた黒島。世界遺産にも認められたこの島の営みに、ぜひ触れてみてほしい。

  • 黒島のカトリック共同墓地。2018年には「黒島の集落」が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録された。

    黒島のカトリック共同墓地。2018年には「黒島の集落」が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録された。

  • 1周12.5kmほどの島に約400人が暮らす。山の幸と海の幸をふんだんに使った伝統の島ごはんは、古くからのおもてなしだ。

    1周12.5kmほどの島に約400人が暮らす。山の幸と海の幸をふんだんに使った伝統の島ごはんは、古くからのおもてなしだ。

Text_SAYAKA NAGASHIMA.

※2022年9月6日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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