TOP MAGAZINE特集 冬の快眠マニュアル

冬の快眠マニュアル

発行: 最終更新日:
朝晩の冷え込みでなかなか寝つけなかったり、夜中に目覚めてしまったり、眠りに関する悩みは尽きない。
ぐっすり眠り、かつ睡眠の質を上げるには、寝る前の時間だけではなく、1日の生活リズムが大切だ。
冬の快眠法を身につけて、パフォーマンス向上につなげよう。

Text_ENO.

PROFILE

森 優奈さん
西川株式会社 スリープマスター 森 優奈さん

西川の広報を担当。最新の睡眠科学や快眠環境、寝具に関する幅広い知識を持つ、日本睡眠科学研究所認定の眠りのプロフェッショナルであるスリープマスターの資格を持つ。

冬の睡眠のカギは体温アップ
光の浴び方にも工夫を

寒い季節、冷え切った布団の中で寝つけない、朝は布団から出づらいなどは、誰しも一度は経験があることと思う。その理由を西川株式会社のスリープマスター、森 優奈さんが説明してくれた。

「快眠のカギとなるのは、体温の変化。私たちは体温が下がり始めると眠気が高まり、反対に体温が上がり始めると覚醒します(下記グラフ参照)。寝る前に身体が冷え切っていると体温が下がらずスムーズな入眠につながりにくくなります。朝も部屋が寒いと体温が上がらず、なかなか目覚められない原因になる可能性があります」

体温と眠気の関係

人は体内時計の指令によって昼は覚醒し、夜は眠りにつく。ただし体内時計はずれるので、すっきりと目覚めるためには朝に太陽の光を浴びてリセットすることが大事。しかし冬は日の出が遅い。まだ暗いうちに起きる人は明るい蛍光灯の光で代用し、覚醒と眠りのリズムにメリハリをつけると良いそうだ。

快眠のためのポイントを森さんに挙げてもらった。

日中のパフォーマンスを高める快眠ポイント

質の高い睡眠の極意は、規則正しい1日の生活リズムだ。

1. 同じ時間帯に起きて、太陽の光を浴びる習慣を

朝は同じ時間帯に起きるのが理想的。起床後カーテンや雨戸を開けて光を浴び、体内時計をリセットさせて覚醒を促そう。雨や曇りの日でも外の光は有効。

2. 日中は、しっかりと身体を動かす

適度な疲労感は1日の満足度を高め、夜の寝つきを良くする。ただし激しい運動は、寝る直前に行うと身体が興奮状態になり、睡眠の質が低下するので夕方までに終えよう。

3. 朝食はよく噛み、夕食は就寝2~3時間前までに

朝食は、そしゃくすることで脳を刺激して覚醒を促進する。食事の消化は時間がかかるので、夕食は就寝2~3時間前までに。残業で夜遅くなる時は消化の良いものを。寝る直前の飲酒は睡眠を浅くするのでNG。

4. 夜眠る前は、ぬるめの風呂で深部体温を上げる

就寝1時間前までに、約40℃の湯に15 ~20分ほどゆっくり浸かると、身体の内部の温度(深部体温)を上げられる。

5. 冬は室温10℃以上、湿度50% 程度に

室内環境は上記が理想だが、寒くて夜中に目が覚めるようであれば暖房をつけたままでもOK。エアコンの場合は身体に直接風が当たらないようにして加湿器も併せて活用を。

6. 入眠ルーティンがスムーズに寝つく近道

寝る前に音楽を聴いたり、パジャマに着替えたり、ストレッチしたり。リラックスできることなら何でも可。自分なりの入眠儀式を持つことでスムーズな睡眠へと導く。

「特におすすめなのが入浴です。就寝1時間前までに入浴して体温を上げておくと、寝る頃には体温が下がり始めてスムーズな眠りにつながります。残業などで忙しくてどうしても湯船に浸かる時間がない日は、首筋や手首、足首など太い血管が通っているところにシャワーを重点的に当ててみましょう。入浴ほどではありませんが、体温を上げることができます」

寝始めからの3時間が睡眠の質を左右する

眠りは私たちの健康に欠かせないもの。身体やメンタルの調子を整えるだけでなく、脳内の情報を整理、免疫力を維持する役割なども担っている。

「近年では認知症や肥満の予防、腸内環境改善にも睡眠は一役買うと示唆する研究もあります。日本睡眠科学研究所と同志社大学の共同研究では、睡眠の質が改善することで腸内環境が変化し、正常化することが認められたそうです」

では、睡眠の質を高め、1日のパフォーマンスを高めるには、具体的にどうすれば良いのか。

「大事なのは、寝始めの3時間。テレビや室内灯などをつけたままの寝落ちはNGです。寝ている間、私たちは深いノンレム睡眠と浅いレム睡眠を繰り返していますが、最も深い眠りが寝始めの3時間に集中します。この間に代謝を促す成長ホルモンが最大限分泌され、身体のメンテナンスを行っているのです。睡眠の質を高めるには、この時間をしっかり眠ることがポイントです」

〝きちんと寝たつもりでも疲れがとれない〞という人は、寝始めの3時間の睡眠の質が低い可能性があるとのことなので、寝始めを大事に考えたい。

また、〝起きると身体が痛い〞人は、寝具の硬さなどが合っていない可能性があるそうだ。

「もしくは、寝返りがうまくできていない可能性も考えられます。寝返りには体重の一点集中を防いだり、体温を調節したりする役割があり、一晩に20〜30回打つのが理想的です。寒いからと分厚いパジャマを着たり、重ね着したりすると、寝返りの妨げになってしまうことがあります」

人は就寝中に冬でもコップ1杯程度の汗をかくので、汗をしっかり吸って蒸れにくいものを選ぶなど、パジャマ選びも重要だ。もしパジャマだけでは寒いという場合には、寝具と合わせて調節すると良いだろう。

「もう一点、いびきは仰向けに寝て口を開いているとかきやすくなるので、気になる場合は横向き寝を試してみると良いでしょう」

いびき対策では体重が分散出来て、横向き寝を安定させる抱き枕などを使うのも一案だ。

寒さで睡眠の質が落ちやすいこの時期に、今一度自身の睡眠を振り返って、快適な毎日を手に入れたい。

サポートアイテム&サービスで極上の眠りを

質の高い眠りを実現するには、快眠アイテムを使用する、眠りのプロの手を借りるという手もある。
自分に合った“眠りのパートナー”を見つけよう。

寝ながら毎日の健康ケア
冬は温熱治療で温かく

西川 ヘルシオン

シングルサイズ 24万2,000円(税込)

西川 ヘルシオン

「温熱治療」と「電位治療」を行える家庭用医療機器。疲労や肩こり、頭痛、不眠症、神経痛、慢性便秘など8つの症状を緩和する。季節や体調によってコースを選択でき、冬コースは寒さ対策にぴったりの温熱治療がメイン。

西川 お客様相談室

電話:0120-36-8161(平日10:00~17:00)

首・肩・腕への負担を緩和し
横向き寝をサポート

フランスベッド SNORE LESS PILLOW

2万1,780円(税込)

フランスベッド SNORE LESS PILLOW

オーストラリア・スインバーン大学が人間工学に基づいて研究開発した、いびき対策のための枕。適度な傾斜と低反発のクッションが身体を支え、横向き寝を快適に維持してくれる。幅広だから、しっかりした体格の人にもおすすめ。

フランスベッド 赤坂ショールーム

電話:03-5573-9300(10:00~18:00)

ベッドの背上げを予約
起床時間に合わせて稼働

フランスベッド IQアシュフォード RX

シングルサイズ 21万6,700円(税込)

フランスベッド IQアシュフォード RX

レザー調フレームがスタイリッシュな電動ベッド(マットレス別)。+2万2,000円でIoTスマートリモコンにアップデートすると、就寝ポジションや背上げ動作の時間をタイマー設定でき、スムーズな寝つき&目覚めにつながる。

フランスベッド 赤坂ショールーム

電話:03-5573-9300(10:00~18:00)

なめらかな肌触りで着心地抜群
血行を促進し、疲労回復できる

MTG NEWPEACE Recovery Pajamas

長袖 2万7,500円(税込)

MTG NEWPEACE Recovery Pajamas

天然鉱石が原料の高純度セラミックを練り込んだ特殊繊維で血行を促進し、疲労回復やこり緩和など7つの効果を期待できる一般医療機器のパジャマ。放熱性と吸湿性に優れ体温調節しやすく、寝返りのしやすさにもこだわる。

  • MTG NEWPEACE Recovery Pajamas

  • MTG NEWPEACE Recovery Pajamas

MTG お客様相談室

電話:0120-315-332(8:00~20:00)

日中フル活動した頭に
心地良い休息を

MTG NEWPEACE Motion Head

2万2,000円(税込)

MTG NEWPEACE Motion Head

エステティシャンの手のように頭を心地良く刺激する「Wリングエアストレッチ」と、首の後ろをじんわり温める「ワイドヒーター」でヘッドケア。就寝前のリラックスタイムにルーティンとして毎日使うことで、自然な眠気を誘う。

  • MTG NEWPEACE Motion Head

MTG お客様相談室

電話:0120-315-332(8:00~20:00)

自分の眠りを知りたいなら
「ねむりの相談所」へ

ねむりの相談所

小型の活動量計を読み取り、睡眠の状態を可視化。解析してくれる

眠りのプロ、スリープマスターに相談できる「ねむりの相談所」は、全国に約70店舗。眠りに関する疑問はもちろん、一人ひとりの悩みを聞き、より良い睡眠のためのアドバイスをくれる。小型の活動量計を毎日腰に着け、1 ~2週間計測。睡眠時間や質、寝返りの回数や向き、日中の活動量などが分かる。その結果をスリープマスターが詳しく分析し、寝室や寝具、生活習慣などについて、アドバイスしてくれるのだ。一部の店舗では、寝室の温度や湿度、照度などが測れるセンサー貸し出しも行っている。料金は活動量計のレンタル代1,100円のみ、来店予約はHPから。

※2024年2月6日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

others