写真:The BharlyⓈ /バーリーズ
全国シェア9割を占める日本三大うちわのひとつ「丸亀うちわ」で、日本伝統の〝涼〞を味わう。
日本の“涼”を演出する夏の風物詩
一本の竹から多彩な形を生む伝統的工芸品
職人の手作業による47もの工程を経て、一本の竹から柄(え)と骨が作られる「丸亀うちわ」。その技術は江戸初期までに確立されていたと考えられ、400年以上の歴史を誇る。1633年に金毘羅参詣の土産物として朱色に丸金印の「渋うちわ」が考案され人気を博すと、その後丸亀藩が武士の内職にうちわ作りを奨励し、現在まで続く一大産地へと発展。丸亀では「伊予竹に土佐紙貼りてあわ(阿波)ぐれば讃岐うちわで至極(四国)涼しい」と歌い継がれるように、近隣で手に入る上質な材料と丁寧な手仕事が、この地を日本一のうちわ産地へと導いてきたのだ。便利な家電製品は数あれど、丸亀うちわの柔らかな風と趣ある佇まいは、時代に左右されない魅力を放つ。この夏、お気に入りの一本を探しに現地を訪ねてみては。
丸亀うちわミュージアム
-
住所: 香川県丸亀市中津町25-1 電話番号: 0877-24-7055 営業時間: 9:30~17:00(最終入館16:30) 休館日: 水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 料金: 無料(うちわ製作体験1本1,000円 ※要予約)
丸亀市の観光情報は