独創性あふれる料理をおもてなしの空間で
虎ノ門のイタリアン「Attivo」の坂川光平さんからバトンを受け継いだのは、六本木のイタリアン「Alveare」の菅野悠斗さん。生産者への感謝を胸に、独特の感性で料理を探求する。
Text_SAYAKA NAGASHIMA. Photographs_MASAMI OHIRA.
以前働いていた店の現シェフ。まだ30歳なのに料理も人柄も完成していて、この先どうなるんだろう…と密かに震えてます。
Attivo|坂川光平さんより
Profile

菅野悠斗さん
福島県出身。工業高校を卒業後、料理の世界に。長野の「ヒカリヤ ニシ」を皮切りに、青山の「リストランテ・ヒロ」、参宮橋の「オルケストラ」など、フレンチとイタリアンの現場で研鑽を積む。2024年より「Alveare」にてシェフを務める。
元麻布の路地裏に、ひっそりと灯りをともすイタリアン「Alveare」。イタリア語で〝ハチの巣〞を意味する店名の通り、多くの大人たちが美味しい料理と上質なひとときを求めやってくる、まさにハチの巣のような隠れ家的レストランだ。
シェフの菅野悠斗さんは、フレンチやイタリアンの名店で研鑽を積んできた実力派。若き頃に抱いた憧れが料理人を志す原点だったが、今では「生産者への敬意」が軸になっている。
「生産者さんがいてくださるおかげで、僕たちは料理を作ることができる。だからこそ、その感謝を常に忘れず、よりよい料理を模索しています」
メニューは菅野さんの独創性が光る12皿前後のおまかせコースのみ。イタリア産を中心とした約800本のワインと、それに合わせたペアリング提案も、この店ならではの楽しみだ。
「お客様の中には、年に一度の楽しみとして足を運んでくださる方もいます。だからこそ、シェフとして常にベストを尽くしたい。妥協せず、100%の料理を届けたいと思っています」
店を率いるのは、オーナーソムリエの毛利俊一郎さん。サービスにおいては「お客様が主役」という姿勢を一貫する。
「一番大事なのは、お客様が帰り際に『楽しかった。また来たい』と感じてくださること。その方がどんな気持ちでこの場所を訪れているのか。楽しいときもあれば、寂しさやつらさを抱えていることもある。そうした心の機微を感じ取りながら、料理やワインを通じてそっと寄り添えるよう努めています」
料理、空間、もてなしという三位一体の調和が、心地よい余韻をもたらしてくれる。喧騒から離れ、自分を取り戻す時間を過ごせる場所だ。

RESTAURANT INFO店舗情報
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Alveare
(あるゔぇあーれ/六本木)電話番号: 03-6438-9088
住所: 東京都港区元麻布3-6-34 カーム元麻布 B1F
▶︎MAP営業時間: 12:00~15:00(土曜日のみ)、18:00~25:00(料理L.O.22:30)
※20:00以降アラカルト・ワインバー対応可能休業日: 日曜日(月・祝の場合は営業、月曜日休)
※サービス料:10%
Alveareの「ディナーコース(19,360円/人)」を抽選でプレゼント
●ご利用期限:2025年12月31日(水)
※除外日あり、お飲み物代は含まれません
下記応募フォームからご応募ください。
応募締切:2025年8月3日(日)