ヨーロッパ発のサステイナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」から、コーヒー豆のかすを再利用した「KATMANDU(カトマンドゥ) マルチジャケット」が注目されている。開発背景や撥水性や耐久性を兼ね備えた機能性について紹介していく。
原料は約40杯分のコーヒーかす
「Waste is only waste if you wasteit(ゴミは無駄にするからムダになる)」をブランドメッセージとして掲げているECOALFの「KATMANDUマルチジャケット」は、1着に約40杯分のコーヒーかすを原料としているのが最大の特徴だ。さらに注目すべきは、その撥水性と耐久性。サステイナブルでありながら、機能性ジャケットとして誕生している。コーヒーかすというゴミになる予定だったものを原料として使用することで、継続的な環境保全とサステイナブルなファッションを発信している。
再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造
なぜコーヒーかすを原料にしたのか。この背景にはブランドの理念が深く関わる。多くのファッション作業が天然素材にこだわる中、「ECOALF」はペットボトル、タイヤ、漁網などを独自の技術でリサイクルしており、これまで300種類以上もの生地を開発。地球環境を守るための服を作るエコサイクル型ファッションブランドを目指しているのだ。
今回のカトマンドゥマルチジャケットも、2020年の第一弾に続く再販売。また、衣・食分野を中心とした「UPCYCLE B (アップサイクル ビー)」プロジェクトを推進するなど、地球環境を守るための服を作る次世代型のファッションブランドとしても目が離せない。
カトマンドゥマルチジャケットの着心地は?
1着あたりコーヒー豆のかす40杯分を使ったポリサイクルポリリエステルは、消臭効果や速乾性が期待される素材だ。廃棄されるものが服として生かされ、天然資源の使用を抑えて製造している。中わたのインナーは取り外しが自由。シーンに合わせて1着で3通りの着こなしが楽しめるのも機能的といえるだろう。メンズはネイビー、レッド、ブラック。ウィメンズはホワイト、マスタード、ブラック、それぞれ3色で展開をしている。