TOP MAGAZINE日本を巡る 蔵の街並み|栃木県栃木市

蔵の街並み|栃木県栃木市

江戸時代に宿場町や商都として賑わった街。
立ち並ぶ蔵の数々が昔の情緒を今に残す。

街のあちこちに残る重厚な蔵が往時の栄華を物語る「関東の倉敷」

栃木県の南部に位置する栃木市。標高341mの太平山の頂上には約1000段の石段が特徴的な太平山神社が鎮座し、初詣時期を中心に多くの参拝客が訪れる。

江戸時代にこの街は、京都の朝廷からの勅使「例幣使」が日光東照宮に詣る際の宿場町として賑わった。また、市内を流れる巴波川(うずまがわ)を利用した江戸との交易も盛んに行われ「北関東一の商都」と呼ばれるほどの隆盛ぶりをみせた。

そんな往時の面影を残すのが、市街地に現存する蔵の数々だ。「例幣使街道」沿いには重厚な黒塗りの見世蔵や白壁の土蔵が、巴波川の川沿いには、江戸時代後期から木材回漕問屋を営んできた豪商の白壁の土蔵や黒塀が今も残る。「関東の倉敷」とも称される情緒ある街並みを、ゆったりと巡ってみてほしい。

  • 一部の蔵はギャラリーや記念館になっており、それらを巡る散策コースもある。巴波川を遊覧する「蔵の街遊覧船」も人気だ。

    一部の蔵はギャラリーや記念館になっており、それらを巡る散策コースもある。巴波川を遊覧する「蔵の街遊覧船」も人気だ。

  • 太平山三大名物の玉子焼、焼き鳥、だんご。夜鳴きする鶏が災いを招くとして奉納されたこと、また五穀豊穣を願って米が奉納されたことに由来する。

    太平山三大名物の玉子焼、焼き鳥、だんご。夜鳴きする鶏が災いを招くとして奉納されたこと、また五穀豊穣を願って米が奉納されたことに由来する。

※2023年1月4日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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