淡路島の冬の風物詩、水仙。
漂着した地で根を張り繁殖した愛らしい花の凛とした佇まいに、地道に生きる美しさを教わる。
漂着した地で根を張り繁殖した愛らしい花の凛とした佇まいに、地道に生きる美しさを教わる。
海へと続く急斜面一帯を包み込む 水仙の可憐な花と甘い香り
淡路島の最高峰・諭鶴羽山から海へと続く、約45度の急斜面を水仙の花が埋め尽くす「灘黒岩水仙郷」。約180年前の江戸時代、海岸に漂着した球根を付近の漁民が山に植えたことをきっかけに繁殖したとされ、今では日本三大水仙群生地のひとつとして知られる。やさしく甘い香りを漂わせながら、レモンイエローの花が海風を受けて一斉にそよぐ様は、可憐な姿の裏に秘めた水仙の強い生命力を感じさせ、訪れる人々を圧倒する。令和3年からリニューアルに伴う全面休園が続いていたが、ついに昨年12月25日に展望デッキやカフェ・レストランを備えた新施設がオープン。水仙の花はもちろん、国生み神話で知られる「沼島」を一望する淡路島の新たなランドマークに、この冬ぜひ訪れてみたい。
灘黒岩水仙郷
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住所: 兵庫県南あわじ市灘黒岩2 料金: 大人600円、小人300円、幼児無料 営業時間: 9:00~17:00(最終入園16:30) 備考: ※今年度は2024年2月末まで開館。
南あわじ市の観光情報は